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ちょくちょく話に出てくる宮城七ヶ浜の仮設商店街にある夢麺(むーめん)ってラーメン屋の親父、岩本さん。
岩本さんの自宅は防波堤のすぐ内側1列目にあったもんでもちろん基礎ごと流された。
そんな岩本さんが七ヶ浜の国際村避難所の名物リーダーとして奮闘しとった時に出会った。

避難所は基本的にペット禁止。
ほとんどのペットは里子に出されたりもっと悲しい処分をされとった中、岩本さんの奮闘によってそこの避難所はペットの受け入れが可能になった。

あと避難所は酒も禁止のとこが多い中、自分たちでルールを決めて一緒に避難しとる仲間たちとお酒を楽しめるシステムを確立させた避難所の名物リーダー。


なんて書くとすげー誠実ないい人に聞こえるかもしれんけど、基本的にいつも酔っ払っとってファンキーなダメ親父(笑)

ちなみに岩本さんの仮設住宅に泊めてもらうと身体中犬のおしっこだらけになる(笑)

今回一緒にいった鹿児島のトークライブでも何度も放った

「震災で全て流されたけど、夢と希望と愛だけは残っとる!」

がキメ台詞で、仲のいいワシらはいつも爆笑しながら冷やかすんけど、初めて聞いた人は神妙な顔つきで聞いてくれとる。

そりゃそうだよな。
あんな陽気に見せとるけど、そんだけのことを経験しとる親父なんだもんな。

岩本さんは高台に土地も決まって秋には新店舗としてオープン予定の夢麺。
津波で流されて高台に家を建てるって聞くと、なんとなく行政から土地と家を与えてもらえるってイメージがあるかもしれんけど、

実際は何千万ものローンを抱えてゼロからの一歩を踏み出すんよ。

現在56歳のいわもっちゃん。
この歳から新たに巨額のローンを背負ってでも夢の麺を追求する。

そんな親父に唄を送らせてもらったよ。
夏にこの話を聞いて作ったYou May Dream。
震災直後からずっと聞いてもらっとる人生大丈夫ンブンブンではウクレレ食堂のマスターがスチールパンでセッションしてくれて楽しかった。



これが音楽なんだと思う。
音楽はわしらが思っとる以上にもっとでかいんよ。


ワシらもつまらんことに縛られとる場合じゃない。
新しい1歩を踏み出さんといかんだよ。

ようやく腹が決まった。
ワシも本気で1歩を踏み出すことに決めた。


追記

夏に岩本さんから夢麺を新築するって聞いて熱くなって、その直後の9/13にシナロケの35周年ライブでYou May Dreamを聞いて感動してこの唄を作った。

まさか今日、そのシーナさんが亡くなるとは夢にも思わんかった。
http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/02/14/0007740118.shtml

自分の信じる道を進むしかない。