ワシの大好きな自転車メーカー「Surly」のブログにこないだ作ったハンサム兄弟のポップコーンのPVが紹介されとったよ

http://surlybikes.com/blog/2309/
英語得意な人、翻訳よろしく!

自転車がきっかけになって世界の人がワシの唄を聞いてくれるのって素敵だのん

まさに自転車に乗ってワシらの音楽が世界に羽ばたいちゃったよ


サーリーはカーボン全盛のこの時代にも関わらず今でもずっとクロモリ(鉄)にこだわっとる個性的なメーカー

クロモリ(鉄)にこだわる理由はいくつかあると思う

まず丈夫で長持ち

115キロのワシが乱暴に乗っても問題なし

ちょっとぐらい崖から落ちたって大丈夫

多少曲がったって力づくで直しちゃえばいいしもっとひどくてもパイプを溶接して直しちゃえばOK

孫の代まで乗り継いで欲しいとか

鉄特有のバネがきいとるので乗り味が柔らかで振動を吸収してくれて疲れない

鉄は錆びやすいイメージがあるけど実は表面が錆びるだけで内部から朽ちる事はまずないらしい


こう考えると自転車の材質はクロモリ以外ありえんと思う


素材へのこだわりだけじゃなくサーリーは自分たちが乗りたい自転車だけを自分らで実際に乗りながら作っとるところが好き

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たとえばワシが愛しとるビッグダミーを作った理由は
ビールの段ボールとか食材をたっぷり積んだ上に彼女を後ろに乗せて山をガンガン走っていって焚き火をしたいから作ったんだとか

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タイヤ幅が10センチもあるパグスレーを作ったのは
サーリーがあるミネアポリスは豪雪地帯だけど冬でも自転車通勤したいから雪道でも走れる自転車を作ったんだとか

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日本でも大流行しとる固定ギアのスチームローラーをラインナップしとるのは
マイナス30度にもなると構造がシンプルな固定ギアじゃないと凍り付いちゃうからだって


こんな感覚が大好きなんよ


そんなSurlyのGMを含めたクルー達が明日来日するんよ

東京はこの土日でサーリー達と一緒に走るイベントがあるのでサーリー好きな人は一緒に走ろう!

もちろんワシもモトクロの社長さんに誘ってもらったので参加させてもらうよ

世界的に有名なブランドのトップがふらっと日本に来てファンと一緒に遊んじゃうところもサーリーらしいのん


前に書いた原稿でクロモリについて語ったエッセイがあったので転載しとくよ

サイクリングDEブルース vol.5

自転車の材質には大きく分類すると鉄、アルミ、カーボンの3種類がある。一番の違いは重さ。鉄が一番重くてカーボンが一番軽い。自転車が軽ければ走りも軽いってことで現在の主流はカーボンだ。
でもワシの自転車は全て鉄。自転車は軽ければいいってもんじゃないからだ。大事なのは自転車を相棒のように信頼出来て恋人のように愛せるかどうかって事。
鉄には何とも言えぬ温もりがあるけどカーボンは無表情で面白みがない。鉄は壊れても何度も直せるけどカーボンは折れたら終わり。鉄は重いけど乗る人の気持ちによって自転車が応えてくれる。楽しい時はより楽しくバネのように跳ねてくれるし、逆に気分が重い時は後ろから背中を押して励ましてくれる。
ん?訳分からん?
じゃあ強引に音楽で例えてみよう。音楽を聴く手段には大きく分類するとレコード、CD、mp3の3種類がある。鉄をレコード、アルミをCD、カーボンをmp3に例えてみよう。
レコード(鉄)は重いし扱いが大変だしいろいろ面倒だけど、音は最高だ。針が直接触れて音を奏でるあの温もりは他では味わえない。レトロなのに実は一番お洒落だったりもする。
mp3(カーボン)は軽くて小さくて最新で超便利だけど、音楽の温もりまでは再現出来ない。いつも同じ音がするだけだ。
CD(アルミ)は可もなく不可もなくって感じだけど普及率が一番高くて誰でも手軽に楽しめる。
どう?少しはイメージできた?
もしハッピーな自転車ライフに興味がある音楽好きの君なら迷わず鉄を選んで欲しい!自転車屋さんに行ったら意味も分からず「クロモリください」と言ってみよう。自転車屋さんの顔が変わるはずだ。
(DI:GA掲載原稿)