京王杯スプリングカップ。

前回は血統面の話に終始したので、それ以外の要素について、過去の傾向を見ていきます。


★2番人気が抜群の成績

この10年で2番人気の馬が[3.3.3.1]という驚異的な成績。複勝率9割って凄いですね。


現時点での想定人気は、netkeibaでは

1番人気→トウシンマカオ(牡5)

2番人気→ウインマーベル(牡5)

3番人気→ソーヴァリアント(牡6)

となっています。


前走は高松宮記念4人6着、東京1400は2戦して1勝2着1回のトウシンマカオの1番人気は変わらなそうです。


前走の高松宮記念は8人12着も、3走前阪神カップ、2走前阪急杯と、1400重賞を連勝しているウインマーベルが噂の2番人気想定。


前走マイラーズカップ7人5着、1400は未知数も、今なら短縮は良さそうなソーヴァリアント。モレイラ騎手が騎乗するとなると、枠の並びによってはこちらが2番人気に、という可能性もあるでしょうか。


「人気」という、直接馬とは関係のない要素によってマークする馬を変えるのは、ちょっと数字のイタズラに囚われ過ぎでは? という意見も当然あるでしょう。

ただ、9割が該当する、というのは偶然ではない、何らか説明のつく要因があってこその偏りではないか、とも思います。

今回でいえば、非根幹距離なので、実績や近走成績的には1番人気に譲るが、1400という距離への適性は最も優れたタイプが2番人気に収まることが多い、など。


★5枠から外が強い

Bコース替わりする週なので、内枠先行有利、と思いますが、過去10年の枠順別の成績を見ると、明らかに外に寄っていますね。


1〜4枠[1.2.7.58]

5〜8枠[9.8.3.67]


少なくとも馬連は外の馬から選びたくなります。

内目の枠は、むしろ先行できないと脚を伸ばす進路の確保に苦労する、ということなのかもしれません。

5枠≧6枠≧7枠>8枠なので、外であるほど良い、という話でもなく。


★高松宮記念組vsダービー卿CT組

前走は高松宮記念からの組が[6.3.3.19]と主力を形成。

ダービー卿CT組が[2.2.2.23]。次いで東京新聞杯組が[1.2.1.1]、この組は好走率が高いですね。


レース間隔はダービー卿CTが中5週、高松宮記念が中6週で、中4週より間隔が詰まっている馬は苦戦傾向です。


他には

「先行馬>差し馬。前走の位置取りが3〜5番手だった馬の好走率が最も高い」

「4、5歳馬が中心。ただし10頭中1勝2着1回の8歳馬に注意」

「東西は互角」


傾向として挙げられるのはこんなところでしょうか。


今回のメンバーだと、1200からの延長組は位置を取れるのかもしれませんが、先行タイプが少なくて、枠の並びも含めての展開予想が、攻略のキモになりそうです。


データ的には分の悪い3勝クラスからの組も、他の要素を加味すると狙えそうな馬もちらほら。


データは単なる数字で、実際には数字ではなく、馬(と騎手)が走るわけなので、この先はデータの取捨のセンスが問われるのかな、と思います。


混戦模様で、直前までああでもない、こうでもない、と樂しめそうです。