優先出走権が与えられるトライアルレースではないものの、ダービー出走に向けて賞金加算を狙う馬たちが集う前哨戦、京都新聞杯。

どちらかと言えば3週後にせまるダービーよりも、ここで好走した馬の秋以降の活躍に注目したい印象のレースですね。

一昨年3着で、その年の菊花賞と有馬記念で連続2着したボルドグフーシュみたいな馬が出てくるか、楽しみにしつつ。


★前走4角3〜8番手

JRA公式アプリのレースデータで最初に紹介されている好走条件ですが、随分恣意的なデータを持ってきたな、と思えますね。

まあ確かに、過去10年で[9.9.8.48]と、馬券になった馬のほとんどがこのレンジにいるので、気になった馬は一度このフィルターに通しておくのが無難そうです。


お、前走1勝クラスや未勝利戦を勝ってきた3頭くらいがこのレンジから外れていそうですね。

中でも、想定3番人気と支持を集めているのが、福島のひめさゆり賞(1勝クラス、芝2000)を勝っての臨戦で、今回は武豊騎手が騎乗想定になっているキープカルム。その前走が4角2番手でした。



★京都、阪神実績

まず、「京都、阪神の1勝クラス以上のレースで4着以内」の経験が、ほぼ必須です。過去10年の馬券圏内の30頭のうち、8割の24頭がこれをクリアしています。


未勝利勝ちからの臨戦の馬はこの条件を満たさないことになりますね。

登録17頭のうち、6頭にとっては厳しいデータとなります。4月に入っての未勝利戦デビューで阪神芝1800を勝ってきた1戦1勝馬、ウエストナウは未知の魅力もあり想定6番人気と、そこそこ支持を集めていますが、どうでしょうか。


救済条件としては、「JRA重賞で4着以内の経験」となります。今年はこの救済条件を満たす馬は、そもそも先の条件をクリアしているようです。


他に紹介されている条件としては、「中5週以上間隔をあけた馬の方が優勢」「馬体重480キロ以上の馬が優勢」というもの。


想定で上位人気に推されている馬で、これらの条件で見ると怪しい馬は、


インザモーメント(想定5番人気)→中4週、前走478キロ

キープカル厶(想定3番人気)→中3週、前走478キロ


この辺ですね。あとは想定4番人気のベラジオボンドも、ローテは中5週でセーフですが、前走478キロでちょっとデータ上はピンチです。


データ的に見ると、案外人気しそうな馬が怪しい感じがします。

過去の結果を見てみると、なるほど一昨年8、7、5番人気決着など、荒れるときは荒れていますね。


今季の好走馬の血統傾向としては、「ダンチヒ(ハービンジャー)」「グレイソヴリン(トニービン)」が目立ちます。


それも踏まえて、現時点での注目馬を1頭挙げるなら、この馬です。


ファーヴェント

→前走毎日杯7人4着。例年レベルの高いレースとしてマークすべき東スポ杯2歳Sで2人3着の実績あり。

落馬負傷でお休みしている松山騎手が心配です。今週はまだ難しいのかな?