土曜の阪神では、ヴィクトリアマイルの前哨戦、牝馬限定重賞のマイル戦、阪神牝馬ステークスが施行されます。
1400のイメージがありましたが、2016年にマイルになってけっこう経つんですね。
★前走G1組は過信禁物、OP以下の組にもチャンス
中心勢力は前走G3組。
しかしここ3年は3勝クラスや非重賞のOP組が勝っており、勝ち馬候補としてはそちらの組が優勢。
前走G1組は[1.2.0.11]と、率的にはそう悪くないものの、人気になることを思えば、信頼度はイマイチ。
★前走1着>前走10着以下≧前走2〜5着
前走勝ってきた馬が過去10年で[6.4.3.16]と中心になりますが、前走10着以下の馬が[3.4.1.35]とそれに次ぐ勢力。
他の注目ポイントとしては「前走3番人気以内の馬が優勢」「ディープ(系)産駒に要注意」といったところ。
血統面では、今回は母父ディープを気にする程度ですか。
netkeibaの望田さんのコラムによれば「昨年は父キンカメ系のワンツー、母系にサドラーの血をひく馬が穴」とのこと。
以上のポイントを踏まえつつ、登録11頭なら、ざっと眺めておきますか。
ウンブライル(牝4)
→昨年の今ごろNZT2着〜NHKマイル2着。そこから休養に入り、今年一戦使ってのここ。
前走G3で人気して大敗、10着以下ではないが、好走条件に合う馬。ユウガが乗るなら無視は出来ないか。
ゴールドエクリプス(牝5)
→小倉記念G3で2番人気12着は穴馬の好走条件にぴったり。ただし阪神コースは1、3、5番人気で6、6、4着。マイルは未経験。データからは面白いが馬がそもそも足りるのか。
サブライムアンセム(牝5)
→近走の馬柱だけ見たら手が出ない馬だが、人気薄で走って人気で飛ぶタイプ。そして何より昨年のこのレース10番人気2着。
ただし今回の好走条件に合致する要素は特にナシ。
シングザットソング(牝4)
→戦績的には足りない馬だが、阪神芝マイルは新馬勝ち、また1400だがフィリーズR勝ちと、阪神との相性は◎。他には継続騎乗くらいしか買える要素はないが。
スピーディキック(牝5)
→シンデレラマイル連覇のダート界のクイーンが、フェブラリーSに続いてチャレンジの舞台に選んだのが芝。さすがに手は出しづらいが、「ここならワンチャン勝負にならないか?」と考えるのも分かる気はする。唯一、父の父キンカメは血統的には良い。
テンハッピーロース(牝6)
→想定6番人気、重賞だと敷居が高い馬で、今回のメンバーの中で個人的にはいちばん来ないのがこのくらいの中途半端な戦績で中途半端な人気になるタイプ。
ドゥアイズ(牝4)
→阪神JFで10人3着と穴。牝馬三冠は5、9、10着も、マイル路線に腰を据えてからはOPで1人2着、2人1着と安定。大箱マイルでは桜花賞でも5着と掲示板を外していない。案外勝ち切らないのと、ムルザバエフへの乗り替わりがどうか。
マスクトディーヴァ(牝4)
→3歳デビューから秋華賞には間に合わせ、3人2着。古馬になり緒戦の前走東京新聞杯は初マイルで大出遅れをかまし、前残りの展開の中追い上げるも6着まで。
モレイラ替わりで圧倒的人気を背負いそう。上がりは確実に脚を使うので、この大箱マイルで飛ぶことは考えづらいが、単の信頼度は果たして?
モズゴールドバレル(牝5)
→4歳時に異様に使われた感はあるもののマイル路線で成績安定。前走、明け5歳で初めて辿り着いた重賞京都牝馬Sは6人8着も、休み明け凡走〜2戦目好走はこの馬のリズム。
データ面ではなく妙味として、人気しないなら押さえてみたい存在。
モリアーナ(牝4)
→キャリア9戦で重賞を7戦し、12、3、4、6、1、5、4着と、ほとんど大敗せずに戦えている馬。母父ダメジャなので、距離はマイルが合っていそう。
唯一大敗を喫したのが2番人気に推された阪神JFで、今回想定2番人気というのはちょっと怖い一致。
ライラック(牝5)
→牝馬三冠ではいずれも二桁着順、しかし力を余していたのかその年のエリ女で12番人気ながらジェラルディーナの2着(ウインマリリンと同着)。昨年のエリ女でも4人4着と相性の良さを発揮。
3歳時にマイル重賞フェアリーS勝ちはあるものの、今回の阪神マイルとは対照的な中山マイル。桜花賞は10人16着。今回有馬から一気の距離短縮で、さすがにこのメンツなら5番人気程度には推されるだろうが、案外人気なりの着順止まりでは? という印象。
という感じで出走登録馬を一通り眺めてみました。
モレイラ、ユウガ、ムルザバエフ、誰かは飛べ! 空いたところに、モズあたりが突っ込んで来い!
そんな感じの狙い方をしようかな、と現段階では思っています。