弥生賞に続き、今週は皐月賞トライアルが東西で行われます。
土曜阪神の若葉S(2着までに優先出走権)と、日曜中山のスプリングS(3着までの馬に優先出走権)。
ここではスプリングSの過去の傾向を見ていきます。
中位人気の馬が台頭することも多い、混戦模様なイメージがありますが、今年のメンバーは果たして。
★上位人気中心もヨレはある拮抗戦
1番人気と2番人気が揃って飛ぶことはまずなく、基本は上位人気安定のレース。
しかし1番人気2番人気ともに過去10年でそれぞれ1勝と、勝ち切れていません。
2017年以降は毎年6番人気以下の馬が馬券に絡んでおり、ちょいヨレな結果で案外高配当になる可能性も。
★1勝クラス勝ちからの臨戦がアツい
過去10年で7勝をあげているのが前走1勝クラス組。
中でもやはり勝ってきた馬が強く、[6.4.1.20]と連対馬の半数が前走1勝クラス勝ち馬。
シックスペンス
→新馬、ひいらぎ賞と中山マイルで連勝。想定1番人気。ルメール〜石川ユキト〜今回ルメール騎乗予定。
ペッレグリーニ
→キャリア4戦で2、2、1、1着。岩田のオッサンが競馬を教えて、外国人騎手で東京1800を連勝。
想定4番人気。
メイショウタバル
→初勝利まで3戦。角田大河Jから浜中スグルに乗り替わって3戦。年明けの若駒Sは除外も立て直し、京都2000の1勝クラスを勝ち上がり。
今回は関東遠征でノリさん騎乗予定。不気味さは秘めた存在。
ルカランフィースト
→東京で新馬勝ち後、京都2歳Sに挑むも後方ママで7人13着。前走は中山1800の若竹賞勝ちも、不良馬場。
外に持ち出して伸びてきたように、本質的には東京向き。
どの馬もそこそこ人気しそうですね。心配な面もありながら、それぞれ楽しみはあります。
ちなみに、新馬&未勝利からの馬は過去10年で[0.0.1.16]。ちょっと手を出しづらい成績。
★4着と5着が分かれ目
前走着順でも、ここで大きく差が出ますが、キャリアで見ても5着以下に敗れた経験はマイナスです。
前走5着以下だったのはきさらぎ賞7着のブエナオンダと、京成杯1番人気を裏切り12着に沈んだジュンゴールド。後者は大外枠から行きたがりガス欠。想定3番人気ですが、ちょっとどうですかね!
他にキャリアの中で5着以下に負けたことのある馬は以下。
アレグロブリランテ ※萩S(リステッド)6頭立て6着
ジューンテイク ※新潟2歳S10着
ウォーターリヒト ※新馬戦が5着
ドリーミングアップ ※新馬戦5着、3戦目未勝利戦7着
メイショウタバル ※未勝利戦5着
ルカランフィースト ※上述の通り京都2歳S13着
ログラール ※新馬戦5着
上位人気馬も含めてけっこうな馬たちが戦績にキズを持つ馬ですねー。
★何故か東京実績ある馬が優勢
関西馬で東京実績のある馬が好成績ですが、今年は該当馬がおらず。
関東馬では、東京で初勝利をあげた馬の好走が目立ちます。
また、東京実績が問われるように、関西馬よりも関東馬のほうが複勝率が優秀です。
ここまでで悪い方のデータに引っ掛からずに残っている馬は以下の4頭。
シックスペンス→上で紹介済み
ペッレグリーニ→上で紹介済み
コスモブッドレア
→石川ユキトのお手馬。前走京成杯10人3着。東京コースは新馬2着があり、これを実績と言って良いかはともかく楽しみは持てる馬。
チャンネルトンネル
→東京マイルで新馬勝ち。その後は2、4着とスッキリしないものの戦えてはいる、というキャリア。こういう馬がトライアルでチャンスを摑むと夢がありますね。
予習の結果からすると、
ペッレグリーニ→シックスペンス=コスモ、チャンネル
みたいなフォメでいけるんじゃないか、と思ってしまいます。
まあそう簡単な話ではないでしょうけど、ルメールで仕方ないか、という空気の中で岩田のオッサンに勝って欲しい気持ちはあります。
血統面では、マイラーやスプリンターの産駒がよく勝っているのと、中山らしくロベルトの血は効く感じ。
週ごとに傾向がコロコロ変わっている印象の中山芝。
土曜の傾向も踏まえて、フレキシブルに予想したいところです。