日曜は中山で皐月賞トライアルの弥生賞がおこなわれます。

2020年からは「ディープインパクト記念」と付くようになりました。


ディープの名を冠するのが弥生賞か、という話もありますが、クラシックとか天皇賞、有馬とか、ちょっとディープ記念とするわけにはいかないのは想像できるので、落とし所としては散々検討と議論の上なのでしょう。

名馬の名前がレース名として残るのは良いことだと思います。


今年は登録12頭でしたが、サンライズジパングが歩様に異常があったとのことで回避。ちょっと寂しい頭数ですが、過去データをチェックしましょう。


☆最近は1勝馬が台頭

過去10年で最も成績が安定しているのは3勝馬ですが、今年は不在。

2勝馬が中心勢力ではありますが、2021年優勝のタイトルホルダー、2023年優勝のタスティエーラと、1勝馬がここ3年で2勝。

潮目が変わってきています。

調教技術の進化などがあってのことと思いますが、消耗を避け、最低限のレース数で目標のレースに使う風潮が、以前は難しかった1勝馬の活躍に繋がっているのだと思います。


そして、中心的なトライアルの割に、弥生賞組は他の組に押され気味でしたが、近年は本番の皐月賞や、続くダービー、菊花賞でも好走できるようになってきているのは、1勝馬の台頭と無縁ではないでしょう。


☆前走勝ち馬or重賞で掲示板

前走6着以下からの巻き返し、また重賞以外のレースで負けてきた馬はほとんど活躍できていません。


アドミラルシップ(1勝クラス7着)

エコロレイズ(1勝クラス4着)

コスモキュランダ(1勝クラス2着)

シリウスコルト(ホープフルS6着)


この4頭にとっては厳しいデータ。


☆前走G1だった馬◎、前走新馬&未勝利は△

シンエンペラーが前走ホープフルS2着。上で挙げたシリウスコルトも、簡単に切らないほうが良いですか。

何せ前走G1の馬は過去10年で[2.5.7.6]。複勝率7割は驚異的。

ただ、案外勝ち切れていない点は注意。シンエンペラーは皐月賞に出られますし。


一方で新馬勝ちからの臨戦となるレッドテリオスにとっては、中山芝2000を勝っているものの、ネガティブなデータです。


☆継続騎乗◎

クラシック戦線を視野に入れるくらいの期待馬は、鞍上も固定して使われる、ということですかね。

ネガティブなデータに引っ掛かっておらず、継続騎乗見込みの馬は、お、2頭だけですか。


シュバルツクーゲル

→出世レースの東スポ杯2歳S2着、新馬戦では中山芝の2000もクリア済み。いいですね、この馬。

あっMy注目馬でした。「東スポ杯組の中では最も伸び代に期待」とメモあり。西村君に期待。


ファビュラススター

→10月に東京芝マイルでデビュー(4人1着)。3ヶ月休養後、年明け中山芝2000で1勝クラス勝ち。汎用性の高い馬。武史が万全な状態まで回復していれば、というのは、プロが乗ると判断しているなら無用な心配ですか。


あとは乗り替わりでも、「モレイラが乗った馬は買い」という話もあり。

ダノンエアズロックは前走のアイビーSが2番手から運んで32.7の末脚で伸びる強い勝ち方。ラストウィークのキング騎手、もうひと仕事して帰りそうです。


ここまでで名前の出ていない馬にも触れておきましょう。


トロヴァーレは新馬、葉牡丹賞と中山芝2000を連勝し、コース相性は抜群。ルメール→ビュイック→で今回ルメールに手戻りなので、乗り替わりはむしろ好材料にも思えます。


ニシノフィアンスは京成杯12人5着。新馬戦では中山芝1800で逃げ切っており、今回展開のカギを握る1頭。

ウチパクへの乗り替わりは正直微妙。


うん、個人的にはシュバルツクーゲルに期待したいですね。

相手は上位人気馬が順当にクルと思いますが、勝ち切る期待度合いでいうと、

ダノンエアズロック≧シンエンペラー≧トロヴァーレ

の順かな、と思います。