京都競馬場でのきさらぎ賞。
ここ3年は中京芝2000で施行されてきましたが、本来の京都外回り1800に戻ります。
春のクラシックよりも菊花賞あたりに繋がってくるレース、という印象です。
堅めの決着が続いており、三連単の配当が3万円を超えたのは過去12年で2回のみ。
2019年と2020年。
ん? でも荒れたのって京都で施行された直近2年、ということですよね? だとしたら正確には「近年は波乱傾向」ということでは?
まあ過去がどうあれ、今年荒れないと仕方ないわけですが、希望をもって展望していきましょう。
2019年は8頭立てで1番人気のヴァンドギャルドが4着に敗れ、7番人気ランスオブプラーナの逃げ粘り3着。
勝ったのは2番手追走の3番人気、ユウガのダノンチェイサー。出遅れから何とか2着まで差し込んできたのが6番人気のタガノディアマンテ。
このときは雨で、良馬場発表でしたが時計の掛かる馬場でした。
2020年も8頭立て。
豊さんのギベルティが逃げて力尽きるも4着。
上がり最速、ユウガの1番人気アルジャンナも3着が精一杯、3番手、2番手で運んだ7番人気、4番人気馬のワンツー。
前年の逃げ粘りもあって、松山騎手のこのレースでの活躍が目立ちますね。
少頭数のほうが案外荒れるものです。
今年は登録12頭。いい感じの少頭数に収まりそうで、だとすれば荒れる期待も十分。
どんな馬が好走しているのか、まずはJRA公式アプリのデータ分析からチェック。
★前走G1以外なら4着以内
シンザン記念6着からのテイエムリステッドには厳しいデータ。他の11頭はここはクリア。
☆1勝クラス以上で3着以内
ヴェロキラプトル→OP野路菊S勝ち
ウォーターリヒト→G3シンザン記念3着
ナムラエイハブ→前走1勝クラス2着
ファーヴェント→G3東スポ杯2歳S3着
ブエナオンダ→OP(L)若駒S3着
レガーロデルシエロ→前走1勝クラス2着
☆↑の経験がない馬で馬券になったのは、前走12頭立て以上のレースで上がり3位以上だった馬。
シヴァース→新馬戦13頭立て1人1着(上がり最速)。
ジャスティンアース→前走未勝利戦14頭立て2人1着(上がり最速)。
ビザンチンドリーム→前走新馬戦12頭立て2人1着(上がり最速)。
ここではピエナオルフェが厳しいということに。
★関東馬が不振
過去5年で馬券になった15頭のうち14頭が関西馬。
レガーロデルシエロが今年唯一美浦の馬です。
データ分析では、さほど候補を絞り込めず、どの馬が来てもおかしくない、ということが確認できた感じですね。
次に年明けからのこのコースの血統や脚質傾向を見ておきます。
★キズナ、エピファネイア、父or母父ディープ
キングマンボ系の種牡馬も来ており、王道コースなのでさすがに王道血統が来ています。
そもそもさほど荒れていないので、血統だけで穴馬を炙り出すのは難しくはあります。
そんな中でも複数の好走馬を出しているのがキズナ、エピファネイア。
父or母父ディープインパクトは案外中位人気馬が馬券に絡んでいます。
インザモーメント、ジャスティンアースがキズナ産駒。
ビザンチンドリームがエピファネイア産駒。
母父ディープインパクトは、シヴァース、ブエナオンダ。
彼らは予想の際にプラス1ポイント、くらいに考えておきましょう。
★上がり最速
脚質を見ると、ほとんどの芝1800のレースで、上がり最速をマークした馬が馬券になっています。
メンバーの中で上がり3Fの持ちタイムが優秀なのは、
シヴァース(33.5)
ナムラエイハブ(33.6)
ビザンチンドリーム(33.7)
あたり。
迷ったら彼らを上位に評価したいところ。
今回のメンバーを見渡して、軸向きなのは、新馬戦を1番人気で0.3秒差勝ち、東スポ杯2歳Sで馬券絡みと、素質馬の条件を二つ満たしているファーヴェントですかね。ユウガ騎乗で想定1番人気。まあそりゃそうか、という馬。
相手に多少なりとも穴馬を、と思ったとき、候補としては、ミルコがどの程度信頼出来るか、というと不安もありますが脚を持っているキズナ産駒、シヴァース。
さらに同コースで勝っていて、松山騎手騎乗のインザモーメント。
この2頭が今のところ、5、6番人気で、個人的には中穴を期待する馬たちです。