多くのレース同様、今年から京都に戻ってきた重賞競走のひとつ、シルクロードS。

春の大一番、高松宮記念に向けてここから始動するスプリンターは多く、過去10年の高松宮記念馬のうち6頭はこのレースを経由しています。


出し惜しみじゃないでしょうけど、京都芝1200ってなかなかレースがないんですよね。先週は土日どちらも京都では芝1200のレースがなく、今年はまだ3レース、前回は1/13のヨドタンまで遡らないといけません。


そして以前はとにかく内枠を買うべきドル箱コースでしたが、それも今は昔。むしろ外めの枠から穴が出ており、様相が変わっています。


ここもまずはレースのポイントを。


☆前走も京都芝1200だった馬

→ヨドタン(淀短距離S)組と京阪杯組の馬はまずチェック。


☆前走の結果は掲示板以上が目安


☆4歳馬が活躍

→京都施行の2020年は4歳が1~3着独占、過去5戦で4歳馬が4勝。


☆父ミスプロ系が強い


☆上位人気かつ斤量も背負う馬が勝ち馬候補


今回、この各ポイント全てに当てはまる馬が、なんと1頭いました。


ジャン!


ルガル(牡4) 57.5キロ

→キャリア10戦も、デビューから4戦はダート、初勝利もダートと両刀な馬。芝の戦績は[1.3.1.1]。

京都芝1200は葵S、京阪杯といずれもG3で2着。

ドゥラメンテ産駒の4歳馬。


ここは素直に西村くんのこの馬軸でいいのかな、と思います。トップハンデの58キロから、0.5刻まれたハンデが、ハンデキャッパーにも見込まれている感が出ています。


ちなみにルガルはこの記事を書いている時点では想定2番人気。

Netkeibaの1番人気想定はアグリ(牡5)。

アグリは1400の馬なイメージで、ルガルもそうっちゃそうなのですご、ここなら適性的にもルガルが有利に思えます。


相手の候補としては、多少旨味のある馬が来て欲しいところ。


今回の好走ポイントで、年齢以外は当てはまった惜しい馬が、ヨドタンで15番人気4着と、池添Jを背にあわやの好走をみせたルーラーシップ産駒サトノラムセス(牡6)。

昨年の2月にようやくOP入りした遅咲きの馬ですが、キャリア20戦と、まだ消耗度合いはそれほどでもなさそう。

この季節に好走が固まっており、ここも穴候補としてマークしておきたいところ。ハンデは55キロと恵まれました。


血統面でいえば、Netkeibaの望田さんのコラムによれば「ストームキャットしか勝たん」とのこと。

ストームキャット持ちは結構多いので、これだけでは絞り込めません。

ちなみにルガルは母母父ストームキャットです。


冒頭にも述べた通り、高松宮記念に直結するレース。今年のスプリント路線の勢力図を把握する意味でも、注目しておきましょう。