暮れの阪神開催のスタートを飾る重賞チャレンジカップ。

チャンピオンズCと同週に開催されることによるネーミングの紛らわしさについては、チャンピオンズカップ側が考えた方が良かったと個人的には思います。

チャレンジカップという名称は1950年からありますから。


現行の阪神芝内回り2000メートル、別定戦という条件での施行は2017年からで、その過去6回は比較的順当な決着となっています。

変にひねらずに的中をゲットして、師走の競馬を景気よくスタートさせる、そんなレースにしたいものです。


☆現行の条件では堅めの決着


2022年→1、4、8番人気  三連単14,180

2021年→1、4、5番人気  三連単5,860

2020年→1、2、3番人気  三連単620 (!)

2019年→2、8、3番人気  三連単43,330

2018年→2、4、5番人気  三連単19,540

2017年→1、5、2番人気  三連単12,120


19年ほどは望みませんから、20年のようなことがないように祈ります。


☆キャリアの浅い馬

20戦を境に好走率はガクンと落ちています。

キャリアを積んでいて馬券になった馬は、今年の同距離(芝2000)の重賞で4着までに入った経験のある馬。

登録11頭のうち、キャリア20戦オーバーの馬は4頭。


ウインマイティー(牝6)→マーメイドS(阪神芝2000)3人2着

エヒト(牡6)→小倉記念(小倉芝2000)3人1着

ボッケリーニ(牡7)→鳴尾記念(阪神芝2000)5人1着


さすがベテラン、狙いごろなレースを使って来ているわけですね。


キャリア29戦のイズジョーノキセキ(牝6)のみがこのデータに引っ掛かってしまいます。 



☆前走から中5週以上がベター

中4週以内の馬は複勝率11%、中5週以上の馬の複勝率が3割あるのと比較するとだいぶ悪いですね。

このデータ救済条件としては、前走が重賞で8着以内なら好走例があります。


エリザベス女王杯から中2週で、そのエリ女で8着(13番人気)だったイズジョーノキセキ(牝6)は、ここはギリセーフですね!  なんだか応援したくなってきたなw


お、秋天から中4週のエヒト(牡6)も8着(11番人気)。この8着って絶妙なボーダーラインですね!


テーオーシリウス(牡5)のみ、前走福島記念13着からの中2週なのでアウト、ということになります。


☆距離短縮有利

同距離、延長組と、好走馬の数は半々くらいですが、前走が芝2200以上だった馬の方が、好走率はだいぶ高いので、信頼度はアップ。

同距離&延長組は、勝ってきた馬でないと複勝率が8.1%と更にガクンと下がります。


フェーングロッテン(牡4)→毎日王冠(芝1800)8人12着

テーオーシリウス(牡5)→福島記念(芝2000)7人13着

ガイアフォース(牡4)→天皇賞・秋(芝2000)7人5着

エヒト(牡6)→天皇賞・秋(芝2000)11人8着

アドマイヤビルゴ(牡6)→ケフェウスS(芝2000)6人5着


これらの馬には不利なデータです。


☆前走3番人気以内

現行の過去6年で、前走3番人気以内だった馬の成績は[5.4.2.9]。

前走が4番人気以下だった馬は[1.2.4.45]で、馬券になった7頭のうち5頭は前走G1。そうでなかった馬は5番人気だった馬が2、3着に1頭ずつ。

「前走G1以外」「6番人気以下」だと好走例がありません。


アドマイヤビルゴ(牡6)→ケフェウスS(OP)6番人気

ウインマイティー(牝6)→京都大賞典(G2)12番人気

テーオーシリウス(牡5)→福島記念(G3)7番人気

フェーングロッテン(牡4)→毎日王冠(G2)8番人気

リカンカブール(牡4)→西宮S(3勝クラス)4番人気


リカンカブールはそこそこ人気しそうですけどね。


ここまでで、ケチのつかなかった馬は以下。

エピファニー(牡4)

フリームファクシ(牡3)

べラジオオペラ(牡3)

ボッケリーニ(牡7)

マテンロウレオ(牡4)


そして最後に血統面。

阪神芝2000になって注目すべきは「キンカメ」「ロベルト」です。


エピファニーが名前の通りエピファネイア産駒、マテンロウレオは母父ブライアンズタイム。

ボッケリーニはキンカメ産駒、フリームファクシがルーラーシップ産駒でべラジオオペラがロードカナロア産駒。

有力馬はさすがにいずれかの血統を持っています。


ダービー以来となる3歳勢2頭と古馬とのレベルがどうか、というのが予想の焦点になるでしょうか。


ここはあまり手を広げず、どの券種をメインに勝負するかを吟味するレースにしようと考えています。