サマーマイルシリーズは全4戦。3戦目のここはタイトルの行方を占う重要な一戦となります。

その観点も含めて、関屋記念を展望していきます。


★差し切りから番手抜け出しへ

ディープ産駒が上がり32秒台の脚で差し切るようなイメージだったのが、ここ2年の勝ち馬は番手で運んで直線抜け出す形。


同コースの近10走の決着を見ても、上位人気のディープ系種牡馬の産駒が速い上がりで差すケースもあるものの、先行馬が穴を開けるケースが増えています。

血統面でもバラつきが出ており、欧州型血統が存在感を増している印象も。



★逃げ馬に注意

2023年  シュリ→12人2着

2022年  マイスタイル→10人4着

2021年  トロワゼトワル→8人2着


ここ3年は逃げ馬が好走しています。

逃げ候補は

セルバーグ(牡4)

ノルカソルカ(牡6)

ロータスランド(牝6)

あたりでしょうか。セルバーグ、吉田豊Jに乗り替わるみたいですね。松山Jは小倉にマリアエレーナに乗りに行っちゃうのか、なるほど。いやー買いづらいなー!

ヴィクトリアマイルでノリさんが逃げの手を打ったロータスランドが行く気を見せてくれたら狙いたいですけど、どうなりますか。

ノルカソルカも、今村聖奈騎手はエニシノウタと小倉なんですね。



★軸向きな馬

想定オッズだと1番人気になっていますが、ルメール騎乗予定のエターナルタイム(牝4)が軸向きに思えます。


血統をつらつらと眺めていて、近年穴を開けているハーツクライ産駒が今年は不在。

エターナルタイムは母父ハーツクライ。父キングマンボ系は母系の能力を反映させるタイプが多く、ロードカナロア産駒のこの馬はハーツクライの長所を発揮してくれそう。

先行タイプ、前走1400からの距離延長なので楽に前に付けられそうなのもいいですね。

左回りもマイルもベストで、牝馬が有利なレースでもあり、と買い材料が多いです。



★穴向きの馬

ラインベック(騙6)

極端な下位人気馬が来る荒れ方ではなく、単勝20倍くらいまでの馬でほぼ決まり、着順の妙で高配当になる感じのレース。

穴候補も一桁人気まで、くらいのレンジから選ぶのが良いかと思っています。

想定9番人気、単勝オッズ20倍ちょいのこの馬。

近4走は2、1、9、2着、9着は重馬場なので、ここに来て成績が安定しています。昨年の5or6月に去勢して半年後、年末くらいから体質も安定したのでしょう。

先行力のある馬なので楽しみはあります。



★サマーマイルシリーズ

サマーシリーズ2023の中でも全4戦しかないマイル部門。

ポイント保持馬はタイトルを狙っているでしょう。

「対象レースのどれかで優勝」「合計12ポイント以上」が優勝条件。


今回の登録馬でポイントを保持している馬は以下。

セルバーグ(牡4)・・・11P、中京記念勝ち

メイショウシンタケ(牡5)・・・9P、米子S勝ち

ディヴィーナ(牝5)・・・5P

ラインベック(騙6)・・・4P


セルバーグは出走すれば1Pは加算されるので、12Pに届き優勝の資格を得ます。

他のポイント保持馬が優勝すれば、優勝ラインは引き上がることになります。


うん、出走馬が確定して枠順が決まれば、予想の印はけっこうすんなり決まりそうですね。

昨年は予習で挙げていたシュリを本番では軽視してしまったので、安易な基準で簡単に候補馬を見切らないように気をつけようと思います。