生きていると様々な事が起こる。
その中で私達は 喜び 怒り 泣いて 笑って、
時に苦しみ 時に感動し、
そうやって生きている。
そうした日々を繰り返しながら、人はふとこう思う時がある。
『運が良くなりたい』と。
では『運が良い』とはどういう事だろうか？
そもそも運とは、
人の身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、
人間の意志を超越したはたらきである。
であるなら、私達がこうなりたいと思うことや、
こうであれば良いと思う事が、自分に都合良く起こる状態だろうか？
もしそうだとしたなら、では、
自分にとって都合の良い状態とはなんだろう？
それは自分にとって、つまり、
不快な感情や感覚が湧かない状態という事なのかもしれないと思う。
何故なら、ひとつの出来事が起こった時、
その出来事をどのように感じるのかは
個人の価値観や感受性に委ねられており、
この状態であれば幸運であるとか、
この状態であれば運が悪いと固定することは不可能だろう。
その上、同じ人であっても、時の流れの中で、
どんなに不幸だと思った事でも逆に運が良かったと思うようになったりもする。
つまり、実は運の良さ悪さとは、
ひとえにその人個人の物の見方や感じ方で変化をする物という事なのだ。
しかし、それは私達の脳が決めている運の善し悪しで、
それとは別の、「運が良い人」というものが存在する。
例えば、何かが良く無い事が起こるとき、
そういった人は災厄が軽減されやすかったりする。
そして自然と色々なものや事が用意され、
知らず知らずに物事はスムーズに進行してしまうのだ。
ところが、概してこういった『運の良い人』は、
自分の運の良さに気がつく事ができない。
何故なら私達は、
自分の感情や感覚から作り上げた自分の世界に住んでおり、
それを外から眺めるという事をしようとしないので、
自分の苦しさや辛さに囚われ、
それが全てだと思い込んでいるからなのだ。
これまでそういった『運の良い人』を観て来たけれども、
たいていの『運の良い人』は、その強い幸運を持ちながら、
自分の感情や価値観に溺れてしまい、
それを生かす事ができない事が多いようだった。
何より、自分は運が悪い人間だとさえ思っていたりするのだ。
そう 運とは、
私達が感じる事ができる運と
なかなか感じる事が難しい運と二つあると私は思う。
こうやって考えてみると、では運を良くするとは、
一体どのようにしたらいいのだという疑問が湧く人もいるかもしれない。
先ほども書いたように、
人の心は移ろいやすく、同じ事でも、
あなたの受け取り方次第で感じ方は変わってしまう。
しかし、もっと現実的に考えよう。
あなたは 一体どうなりたいのだろうか？
あなたは どのような自分になりたいのか？
何を目指して生きているのか？
目標は何なのか？
あなたの幸せとは何か？
それをあなたは具体的に答える事ができるだろうか？
例えばスタイルを良くしたいと願いダイエットを意識している人は、
ちょっと外食する際にもカロリーを気にするかもしれない。
スタイルが美しく見える立ち方やファッションにも気をつけて、
ヒールの高さやメイクなども考えて行動するかもしれない。
その結果、其の人は、どういう形であれ、
スタイルというものについて見識を深める事になるし、
その事を考えなかった時代の自分とは少なからず変化をするはずだ。
その変化は見た目という形で現れなくとも、
新しい目や価値観という形で其の人を変革していく。
そしてそれはやがて其の人を、
新しい世界へと連れ出してくれるのかもしれない。
あなたは どうなりたい？
あなたの意識はどこへ向かっている？
なりたい自分の姿のために今日は何をしたのだろうか？
明日は何をする予定だろうか？
遠い先の事ではなく、
今この瞬間、あなたは自分の為に何をしているだろう？
幸運を感じ取りたいなら、
自分が何を目指しているのかを考えよう。
出来るだけ具体的に、事細かく書き出してみよう。
そしてその為に何をするのかも考えよう。
考えたなら、実行しよう。
明日のあなたの為に今日すべきことは今日しよう。
ちょっと背伸びをしてもいい。
あと一歩歩んでみよう。
そのとき新しい扉が開き、新しいあなたが始まっていく。
幸運はあなたが気づいてくれるのを待っている。
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