「そこ 痛くないですか?」

PCモニターに写る るみ子さんの笑顔を見つめながら
すっとサーチングをした私は
知らず知らず眉根が寄るのを止められなかった

私の肩の稜線のある部分 そう それは
左側の僧帽筋と呼ばれる筋肉の
首の付け根より少し肩によった場所
ちょうどその辺りから体の内側に
どおぉんとした重苦しさを感じる
それは るみ子さんのその部分に
痛みがあることを表わしていた
しかもそれは 筋肉は既に
硬直して感覚が鈍磨しており 
鈍い痛みと痺れを起こしているというサインであった

それとともに
私の瞼の裏に移るヴィジョンには
虚空から指二本分ほどの白いチューブ状のものが
ちょうどその痛みを伴う部分に突き刺さっており
それはそのままやわらかく曲がり
るみ子さんの首の第六頚椎(C6)へと突き刺さっており
その先は 中の頸髄へと同化しているように視えていた
チューブの表面はどこまでも滑らかであり
それでいて どこか私には
寄生虫を思い出させるように視えていたのだった

(吸われてる・・・)

そう そのチューブは
るみ子さんの体から
生体エネルギーとでも言うべきエネルギーを
どこかへと運んでいる
その姿こそが まさに寄生虫が
宿主を喰らっている姿に視えているのだろう

今度はふっと彼女の背中が視える

(ああ まるで これは
処刑されているかのようだ。。。)

広背筋と脊柱起立筋がつながる部分を
少し真横へスライドしたあたり
その左右の両側に
斜め下から 硬く鋭い白い棒
そうまるで太い槍のようなものが
突き刺さっているのが視えた
その姿は私にはまるで
ゴルゴダの丘で処刑された
あのキリストの姿を思い出させるようだった
しかし ここは
エネルギーは奪われているけれど
肉体レベルには
まだ影響が現れていない場所のようで
突き刺さった穴の形を感じるだけで
いわゆる痛みや重み苦しみは感じることはなかった
それもそのはずで これは
精神のバランスを崩すことが目的の
処罰の呪槍だったからである


さらに 今度は腰に違和感を感じる

(ああ・・ここも食べられてる・・)

肩~首のところと同じように
蛆虫に似たイメージを持つ白いチューブが
るみ子さんのお尻の割れ目が始まるあたりに突き刺さり
そしてそれはそのまま
仙骨の中へと食い破って入り込んでいる
その体感は肩とは違い
私の体のうちに熱を持った圧迫感として
痛みを主張をしてきた
これは ここが るみこさんにとって
自覚を持った痛みを伴う場所であることを
表わしていた

私は 一箇所づつ
自分が感じた場所が
実際るみ子さんにとって何か
肉体的不調が無いかを確認しつつ
視えていることを話し続けていった

「ええ ええ そのとおりです
左の首から肩はもう ずっと具合が悪く
もう ずいぶんと長い間
何をやっても治らないのです
それがどうしてなのか 何が原因なのか
それをお聞きしたいと思っていたのです

でも・・背中の両脇の部分は
あまり自分では実感がありません・・

腰のそこの部分は 確かに
具合の悪さを感じていました
時々 痛みを感じることがあるのです」

自分の視えていることと
るみ子さんの実際の状態との
確認の作業が進められていく
いよいよ私は彼女にかけられた呪を破り
彼女の体に突き刺さるこれらを
対処することとなったのである



(5)へ続く




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