私はたぶんにオカルト系な人間だ
何しろ霊能者という肩書きで
世間の隅っこをうろうろさせてもらっているのだ
どうひっ転がっても
精一杯が「スピリチュアルな人」であろう
しかし 私はやっぱりいつもこう思う

スピリチュアルな出来事だけがすべてではない

この一年で 
私はその想いがより強くなった


なにかが起こるとき
その原因を考えるとき
どうして人は『なにか一つ』にこだわるのだろう
何かひとつだけが物事を起こす
そしてそのひとつを取り去れば
万事物事が解決してしまう
恋愛は成就し健康になり人間関係は改善される
それこそそれは奇跡ではないのか

例えば 頭痛が続くとき
それは 頭蓋骨の歪みによるかもしれない
それは 睡眠不足によるものかもしれない
それは 低血糖のせいかもしれない
それは 天体による引力のしわざかもしれない
それは セロトニンの受容体の問題かもしれない
それは 邪気のせいかもしれない
それは 霊のせいかもしれない
それは ストレスかもしれない
それは それは それは・・・・

そう それは 様々な原因が
お互いに絡み合った結果なのではないだろうかと
私は思っている
パーセンテージの大小で
主要の原因といえるものは存在するだろう
それぞれの原因たちは
さらにそれぞれの原因を持つものだ
なにかひとつだけが
その人の状態を引き起こしているということは
今まで出会ったことがないし
おそらくこの先も出会うことがないだろう

この世界はきっと
思った以上に影響しあい干渉しあう
それはあなたの肉体や精神でもそうなのだ
あなたの体というひとつの世界と
あなたの心というひとつの世界はリンクしあい
そして宇宙とリンクし無限に繋がっている
目を転じれば あなたという存在自体が
数限りない化学反応なのだ

だから もっと自分のことを知ろう
肉体というものがどういうものなのか
心とはなにか
魂とはなにか
やがて あなたは
必死になって探していたものが
魔法の杖だったと気がつくだろう


一振りで何もかも解決するものはない
そんなものは必要ないのだ
何かだけをすればすべてが思い通りになるなど
私には不自然にしかみえない