私の知り合いにYさんという女性がいる

Yさんは子供時代より
いわゆる「霊」との遭遇率が高かった
体中を触られたり
顔を撫でさすられたり
時には添い寝をされたり
場合によっては
風呂上りの真っ裸を覗かれていたり
もはや・・・・
霊によるファンクラブでもあるんじゃなかろうか?
とでも思いたくなるほどで
いつでもすぐさまム○に投稿できる出来事が
山盛り満載の逸材だ

何よりYさんが特異だと思われるのは
こういう出来事に際して
まったく恐怖心が湧かないらしいのだ
その恐怖心が湧かない理由の第一として

「生きてる人間だと思ってた」 (。_・)ドテッ

基本的にYさんが観るものは二つに分けられていて
「生きているとしか思えない生生しい人」と
「明らかに生きている人間じゃない人」であり
「生きている人間」だと思っていた相手に対しては
普通に家に強盗が入ったとか
痴漢に侵入されたと思い
そういう犯罪的恐怖を覚えていたそうだ
ところが後から人に指摘されて
良く考えてみると
明らかに普通の人間では通れないところや
入れない隙間に消えていったりしていることに
あ・・・あれは と思い当たるのだ
でも その時それが霊だと気が付いても
彼女はそこには恐怖心は無いのである
「なんだ~良かった霊でw」なのだ
彼女にとって生きている犯罪をしそうな人のほうが
よっぽど怖いのだ(そりゃそうだ)

また「明らかに生きてない人」と遭遇しても
その場合は彼女の心には
穏やかな気持ちがあり
あぁ きっと私のことを
可愛がってやろうと思ってきたんだなと
何故だか切ないような
そんな気持ちになるようだ
当然この場合にも恐怖心はゼロである
逆に有難いと思うらしい

またYさんは
いわゆるミエナイ世界に感応することが多々ある
世の中から発するイロンナモノに
いわゆる聖邪問わずに感応していて
生理現象という形で
彼女に顕著に現れる
どちらかというと一般的に
邪とされる波動に影響される場合は
激しいゲップの連発をしているようだ
またどちらかといえば聖的な波動に
影響受けるときは
ひどいあくびを連発する
見ていてとても分かりやすい人なのだ

しかし彼女は自分のことを
「霊感ゼロ 私はそんなのわかんない人だから」
と言い放ってきた
彼女はミエナイ世界は否定はしない
あって当たり前だと思っている
だが 自分が積極的に関わる領域だとは
決して思わなかった
また彼女に今まで関わってきた人たちが
彼女には能力などないと言い
そう扱ってきたので
余計にそう思った部分もあったのかもしれないが
スピに関わる人々の
自己完結的スタイルをみて
潔癖な彼女は
この世界と自分とのつながりを
ある意味否定してきたのかもしれない

ところがそんなYさんに
ある出来事が起こった

巫病が彼女に起こったのである

(続く)