自分の生きてきた人生を振り返ってみる
もし これが 他人の経験したことで
そうして突然その半生を聞かされたら私は
もしかしたら 嘘をついているとか
作り話だと思うかもしれない

でも 残念だけど
私の人生は 
やたらに作り話みたいな出来事の連続で

どうしてこんなことが起こるのか
自分の何がいけなくてこんな目に合うのか
一体なんの因果なのか
いやそれとも前世の報いなのか
そうやって 原因探しをしていたときもあった

今は ただ
目の前に起こることだけを
自分が選択したことの結果とだけ
受け止めて 
その時々に
笑って 泣いて 喜んで 落ち込んで
そうやって 生きている

どれほど ありえないと思われても
信用されなくても
フィクションにしか聴こえなくても
ただ おろおろと 
ただ おろおろと
そうやって 生きるだけ

いろんな理由は あるだろう
けれど そうやって
愚かにただ生きていく
それを知るために 私は生まれてきたのだ

自分の経験したこと以外が
この世の中には山ほど控えてる
そう それは 
漆黒の闇の中光り輝く 凍てつく満天の星のよう
いつも凍った高い空の上でただ輝きつづける
触れなくても 手に入れられなくても
見上げれば いつも そこに輝く

真冬の星は 誰の上にも冷たくその光を投げている