ラッピング

生きてると
つらいこと　かなしいこと　苦しいこと
そういうことが
何故か次々起こってくる

そういうとき
思わずいろいろ考えてしまう

私の何かが　だめなのだ
受け入れ許すことが大事なのだ
愛で癒し愛許すのだ
でも愛ってなに？
何が足りないの？
何がいけないのだろう？

そうやって
どんどんぐるぐる渦の中
まるで蟻地獄に落ちたみたいに
もがけばもがくほど落ちていく
罠に落ちて捕まえられているみたい

でもね
違うと思うの

苦しいこと　つらいこと　悲しいこと　しんどいこと
それはみんなラッピング
そういうことが起こったときは
あなたにミエナイ世界からギフトが贈られたとき
もうこのプレゼントを開けてもいいよって言われてるの
そうそれは祝福のときなんだと思うよ

時にラッピングは過剰包装だったり
リボンの紐が硬かったり
思わず開けるのも嫌になってしまう
だって本人にはプレゼントが入ってるなんて
分かってないんだものね

とことん追い詰められてみよう
苦しい気持ちを味わって
どんぞこまで落ちたって大丈夫
愛さなくっていいよ
自分を許さなくてもいい
でもそういう自分を遠くからながめてみてね
もし自分起こってることが自分じゃなくて
だれか友達や同僚やそういう人に起こってることで
それを相談されてる気持ちになって欲しい
そうしたらあなたは
その人になんて言うのだろう
その言葉がきっと答えに一番近いよ

病気や怪我や事故
そういうものも全部ラッピングにすぎないんだ
中に入ってる宝物を手に入れようよ

怖くないよ
大丈夫
だってあなたは痛いって思ってるだけ
だから
怖い痛い苦しい悲しいしんどいこの時を
十分に味わおう

苦しいときは祝福のとき
そのことを忘れないでください