今日は図書館からのアップですので
緊張して文章がいつも以上にすっとこどっこいかもしれません
←途中まで書いたんですけど
やっぱり落ち着かないので
家で追加を書き直してます汗
明らかな異臭は一言で言うなら
「獣臭(けものしゅう)」というのが一番ぴったりだった
私はその時点でピンときていたのだが
あえて何も口には出さなかった
基本的に私は
できるだけこういったものには
触らないようにしているからだ
それは私が幼いころより長年の間
そういった人がおぞましく思うものと
共存しざるを得なかった事情による
「触らぬ神に祟りなし」
まさにこの心境なのだ
しかしことはそれでは済まなかった
「とある個人のエネルギー」を餌にして
それらは私の部屋へと姿を現していた
私の部屋を訪れた人は
お世辞かもしれないけれども
いつも明るくてとてもいいにおいがすると褒めてくださる
しかしこのときの私の部屋は
あちらこちらから異臭がしだし
全体が薄暗くどんよりとし
部屋の隅や天井に黒いもやのようなものが立ち込めて
明らかな「嫌な部屋」へと変化していた
つまり私の部屋はわかりやすくいうなら
死霊や瘴気の塊などだけでなく
それらの道を辿ってさらに大きい存在が
発現しはじめていたのである
この瘴気の塊 それは「アヤカシたち」であった
その中でも今ここで臭気を発しているのは
かつて隠(オヌ)といわれたもの
そう あえて今風にいえば「鬼」とでもいえるような
濃密で意識を持った暗く大きく獣な波動
ついにこれが出てきちゃったなぁと私は思う
まるで百鬼夜行が始まるかの如く
私の部屋のあちらこちらにぎょろぎょろと
大きな小さな瞳が現れているのを感じていた
もちろんそれは私がそう感じただけで
実際のところ他の方はどう感じたのかは分からない
朱珠ちゃんなどはこの時点では
これはY介の残り香だとしか思っていなかったし
(しかし部屋がおかしいのは分かっていた)
朋子は逆にそれらが何かは分かってはいなかったが
ただこの臭いと暗さに怯えて
怒り足を踏み鳴らしうなって歩いていた
知らぬものが見たら
明らかに狂人のようであったことだろう
視線を合わせてはいけない
気づいていると気づかせてはいけない
私と朱珠ちゃんは朋子を部屋から連れ出し
隣の市のあるカフェへと気分転換に行った
しかし朋子はすっかり
アヤカシの世界に同調してしまっていた
行った先でもやはりオヌは現れた
朋子の周りにまたあの獣臭が立ち昇り
部屋のそこここから
目に見えぬ目がいくつもいくつも
私たちをぎょろりと見つめてきていたである
ついに朋子は恐怖で
えんえんと泣き出し
早くここを出たいと訴えた
あまりに怖がるので仕方がなく
慌てて店を出たのだが
しかし道を歩きだしたとき
今度は足首を何かに捕まれ朋子は転びかけた
そして後ろから歩いていた私は
その瞬間を見てしまった
側溝の水が流れ落ちるように空いている金網の隙間から
黒い手が伸びて彼女の足首をつかみ
引きずろうとしたのを
+++++++++++続く
緊張して文章がいつも以上にすっとこどっこいかもしれません
←途中まで書いたんですけど
やっぱり落ち着かないので
家で追加を書き直してます汗
明らかな異臭は一言で言うなら
「獣臭(けものしゅう)」というのが一番ぴったりだった
私はその時点でピンときていたのだが
あえて何も口には出さなかった
基本的に私は
できるだけこういったものには
触らないようにしているからだ
それは私が幼いころより長年の間
そういった人がおぞましく思うものと
共存しざるを得なかった事情による
「触らぬ神に祟りなし」
まさにこの心境なのだ
しかしことはそれでは済まなかった
「とある個人のエネルギー」を餌にして
それらは私の部屋へと姿を現していた
私の部屋を訪れた人は
お世辞かもしれないけれども
いつも明るくてとてもいいにおいがすると褒めてくださる
しかしこのときの私の部屋は
あちらこちらから異臭がしだし
全体が薄暗くどんよりとし
部屋の隅や天井に黒いもやのようなものが立ち込めて
明らかな「嫌な部屋」へと変化していた
つまり私の部屋はわかりやすくいうなら
死霊や瘴気の塊などだけでなく
それらの道を辿ってさらに大きい存在が
発現しはじめていたのである
この瘴気の塊 それは「アヤカシたち」であった
その中でも今ここで臭気を発しているのは
かつて隠(オヌ)といわれたもの
そう あえて今風にいえば「鬼」とでもいえるような
濃密で意識を持った暗く大きく獣な波動
ついにこれが出てきちゃったなぁと私は思う
まるで百鬼夜行が始まるかの如く
私の部屋のあちらこちらにぎょろぎょろと
大きな小さな瞳が現れているのを感じていた
もちろんそれは私がそう感じただけで
実際のところ他の方はどう感じたのかは分からない
朱珠ちゃんなどはこの時点では
これはY介の残り香だとしか思っていなかったし
(しかし部屋がおかしいのは分かっていた)
朋子は逆にそれらが何かは分かってはいなかったが
ただこの臭いと暗さに怯えて
怒り足を踏み鳴らしうなって歩いていた
知らぬものが見たら
明らかに狂人のようであったことだろう
視線を合わせてはいけない
気づいていると気づかせてはいけない
私と朱珠ちゃんは朋子を部屋から連れ出し
隣の市のあるカフェへと気分転換に行った
しかし朋子はすっかり
アヤカシの世界に同調してしまっていた
行った先でもやはりオヌは現れた
朋子の周りにまたあの獣臭が立ち昇り
部屋のそこここから
目に見えぬ目がいくつもいくつも
私たちをぎょろりと見つめてきていたである
ついに朋子は恐怖で
えんえんと泣き出し
早くここを出たいと訴えた
あまりに怖がるので仕方がなく
慌てて店を出たのだが
しかし道を歩きだしたとき
今度は足首を何かに捕まれ朋子は転びかけた
そして後ろから歩いていた私は
その瞬間を見てしまった
側溝の水が流れ落ちるように空いている金網の隙間から
黒い手が伸びて彼女の足首をつかみ
引きずろうとしたのを
+++++++++++続く