私が初めて「それ」を観せられた時
世界はおだやかに輝く桃色に包まれていました

全ての人 全てのもの 
この世に存在するなにもかもが
どこまでも果てない高みから降り注ぐ
美しい濃密な桃色に包まれていました

ゆっくりと 決して途切れることなく
まるでハチミツを垂らすように
全ての頭上へと
満遍なく満たされて

あぁ
これがあるからこそ
私たちは存在しいえているのだと
理解できたのです

人間の言葉では意味が限られてしまう
「それ」をいい表す言葉がみつからない

でも 一番近い言葉は



人間が愛をイメージするとき
どうしても偏狭なものになってしまうけれども

それでもあらわすのなら
「それ」は 愛

あなたにも
私にも
敵にも
味方にも
生まれる人も
死に行く人も
猫も
鳥も
花も
土も
車も
家も
石ころにも

遥かな高みから
常に愛が降り注がれているのです

自分の頭のてっぺんに
温かなハチミツ状の桃色の光がたれて
全身を包んでいると想ってください
それはとても心地よい穏やかな温かさ

それはあなたが愛されているしるしなのです