バイオリズムというものがある。

それは人間の生体リズムのことである。

おおまかに 身体 感情 知性の3つに分け、
その波により好不調を予測したりする。
よく生命保険のセールスレディさんが
ちょっとした飴なんかのお菓子と一緒に
営業の一環として
『お客さまの一月のバイオリズム表』などというものを
机に置いてくれたりするので、
見たことの有る人も多いのではないだろうか。


バイオリズムというものは規則性が有り、
生まれた時から身体は23日、 
感情は28日、
知性は33日毎に大きく周期を描いている。

そのうちの感情の28日という周期は
実は月が地球の周りを27日と7.72時間で一回りするという、
月の公転周期と関係があると言われているらしい。
身体は感情の周期より5日早く変化し、
知性は感情の周期より5日遅く変化する。
簡単に言えば結局その基準は 
『月の公転周期』 なのである。



なぜ人は月の影響を受けるのだろう?


私は月が人間に与える影響の原因は
重力が関係しているのではないかと考えている。
その仮説に関係しているとして考えられるのは、
まず人間の体に含まれる水分の多さではないだろうか。


人体の三分の二は水分でできているとよく言われているが、
この水分量は年齢とともに変化し、
加齢とともに減少するそうだ。
成人男性の場合は約60%、
成人女性の場合は約50%が水分といわれており、
新生児の水分量は約80%である。
つまり男と女でも違うし、
大人と赤ちゃんでも体内の水の量は違う。

水分の中でも血液は
その塩分濃度が海の水とほぼ同じだとされている。
だとするならば、
月の満ち欠けが海の満ち引きを生み出すように、
当然『人間の血のめぐり』にも影響を与えるのではないだろうか?


月の影響とは即ち『重力』の影響であると考えるとき、
肉体内の水分が『液体』であることを思うと、
重力の影響を受けていないと思っていた自分に、
少し驚きを覚える。
固い固形物よりも、柔らかい液状のものの方が
力の影響を受けやすいというのは、
少し考えれば想像できぞうなものなのに。


ところで。

兵庫県警交通部交通企画課が、
1982年から1991年までの10年間に渡り
全国の人身事故と月齢の関係を調査し
その報告書を作っている。
それによると交通事故事故が多いのは、
上弦の月の頃と
下弦の月の頃なのだそうだ。


これはちょうど太陽と月の合成重力が小さい時期、
つまり重力の影響が弱い時である。
このときに交通事故が起こりやすいのはなぜか?
それは先ほどの事を思うと、
まさに月の重力の影響かもしれない気がする。


この時期月からの重力は弱まり、
人間の肉体を廻る血の流れは滞る。
二本足で歩く人の体の一番高いところにある脳へ
血は新しい酸素を運びにくくなり、
頭はぼんやりしやすくなる。
それは結果注意力が散漫になるということかもしれない。
(ちなみにこの時期の海は小潮である)

注意力が散漫になるということは
心も弛緩しているということだ。
即ち肉体も弛緩している。
逆に満月や新月のときには、
重力が強いために体の血は月によって吸い上げられ、
全身の血行も良くなる。
その結果意識は明朗になり、
緊張しやすく注意力があるものの逆に興奮しやすく
暴走やスピードの出し過ぎなどによる事故の恐れがあるらしい。
またこの時期にけがや手術など出血をすると
止血しにくいというデータもあるという。
インドなど一部の国では、
医師が手術の日程などを
惑星の運行によって過剰に出血しない日を選ぶ。
それはまさに止血がうまく出来るかというためなのだそうだ。

ところがこの出血しやすいという特徴を
別の観点から見てみると、
排出しやすい 引き出されやすい
という特性だといえる気がする。
なぜなら満月及び新月というのは
統計的に女性の生理が始まりやすい時期であり、
(他の時期の10%増)
出産も多くなるのである。

これは人間以外も同じで、
亀の出産や
珊瑚の精子の放出
珈琲豆の開花などいろいろ知られている。
(亀の出産には否定意見もあり)


そして 人の潜在意識。
つまり狂気もそのひとつかもしれない。
古来狂気のことを「ルナティック」と呼ぶのは、
人の精神が満月新月の時期に
影響を受け普通ではない状態になることとに由来するという。
この時期 私たち人間はこの精神に潜在する、
密やかな狂気を『引き出され』ているのだろうか。
それを少し現実に落として考えてみよう。

重力によって、血液だけでなくまた体液も、
その分泌量や作用の強さを
変化させるのかもしれないと仮定してみよう。

脳につよく血流が流れ込むとき、
その緊張状態による影響を解くために、
脳内物質であるセロトニンのレベルが高くなったり、
エンドルフィンの過剰分泌が起こったりする可能性があるのかもしれない。

それらは人の精神にダイレクトに影響を与える脳内物質だ。
例えばドーパミンが不足すると、
精神機能が低下して物事への関心が薄らいだり、
運動機能の低下や性機能の低下が起こる。
これは上弦や下弦のときの状態に当てはまるかもしれない。
逆に過剰になると脳を覚醒させ、神経を興奮させたり、
集中力を高めたり、快感や陶酔感、興奮などを与える。
これは満月新月の状態に当てはまらないだろうか。
更にドーパミンが過剰になると、
幻覚や幻聴、妄想などの症状が現れる。
狼男が姿を変えるのは・・・・もしや・・・?


こう考えて来ると、月に限らず惑星の力は、
ただミエナイ『エナジー』だけではないのではないだろうか。


重力という物理的な影響力をもって、
私たちの世界そのものを攪拌している。
脳内ホルモンの変化を思う時、
やはり狼男が「月を見ると変化する」のは
ただのファンタジーではないのかも。


誰もが惑星の放つ様々な力の中で、
揺さぶられ引き寄せられ
そうしてそれらに対して無自覚に無意識的に生きている。
しかしその影響の一端は、もしかして、
占星術と言う形で知ることが出来るのではと思う。


例えば医者に心臓が悪いと教えられたなら、
フルマラソンをするひとはいないだろう。
悪くない人よりも危険度が増す事を知るからだ。
それと同じで、
今 私の思考が一方に偏りがある等が分かれば、
その逆を意識的に取り入れるべきではなかろうか。
偏りが大きければ大きい程に、人生の振り幅は広くなり、
人はそれについていくのに息を切らしてしまう。
だからこそ逆のカウンターを手に入れることで、
中庸というものを学んで行くのだ。
その為にまず偏りを理解するツールのひとつが、
占星術というものではないかと思い始めている。
太陽系における多層的な重力の地球への影響、
そしてその上に住む私達へ与える影響を、
角度という形で占星術は私達に示してくれているのだ。
ホロスコープを学んでいくうちに、
いずれか逆のカウンターそのものも読み取れる気がする。
何故ならホロスコープ事態が多層構造なのだから。

きっと占星術というものは
単純に自分の望みをかなえるための魔法の技ではないのだ。

それは自らのカルテのひとつであり、
それによって自分を客観視し、
コントロールするためのツールなのではないだろうか。


人は誰しもセンシティブに影響をうける。
この世界に生きている限り、
肉体を持って存在している限り、
いろんな力の影響を受け続ける。

季節、地殻変動、気圧・・・
世界のリズムとシンクロしながら
人はセンシティブに生き続けるのだろう。



初めはミディアムという言葉への
個人的な鬱屈から始まったものが、
気がつけば人は誰もが現実的な意味で
「センシティブ」なのだと気づくことができた気がする。


リズム

世界のリズム

心拍

血圧

細胞分裂のターン



全てが影響しあって生きている私達。




だれもが惑星の歌を聞きながら
センシティブとして生きている。
その歌は聴こうとするものには聞こえる歌なのだ。


<センシティブというはなし:終>



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