NHKを見ていたら
世界30カ国の子供達の
学校と生活を特集した
番組がやっていたので
アニメが見たい!という子供の声を無視し
そのまま見ていた
私はこういう海外ドキュメンタリーに
堪らなく誘惑される性質なのだ
気がつくと
うちの子供たちも
なんのかんのと結構見入っていた
するとそこで
世界の子供達の宝物という特集が始まった
うちの下の子はすかさず
ゲームに決まっていると大騒ぎしていたのだが
テレビの中ではフランスの女の子が
なんとこういってのけたのだ
「彼氏からの英語のラブレターが宝物よ♪」
ちなみに9歳である
さすがフランス
恋の国は違う
うちの子は8歳なのだが
マリオカートが宝物だと
延々大騒ぎしているというのに
私は妙に感心しながら眺めていた
テレビの中では
小さなマドモワゼルが
その彼氏(8歳)からもらったという
例のラブレターを朗読し始めた
“Roses are red, violets are blue,
sugar is sweet, and so are you.”
(バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、そして貴方も)
私はスミレが出てきたとたん
あぁ これは昔
赤毛のアンで読んだことがあるフレーズだと思い出した
確かアンがウィンディーウィローズに住み
先生をしていた頃に
生徒からもらった手紙が
この文章だったと記憶している
訳では最後が「あなたもそのとおり」になっていたような・・
それにしても
アンが書かれたのは1900年代初頭のこと
丸々一世紀も経った今
この文章が9歳の彼女にラブレターとして渡されるなんて
なんて素敵なことなんだろうと
私は自然と考えにふけり始めた
そういえばこれは
もしかしたら出典はシェイクスピアではないのかなと
読んだ当時思ったのだった
実はモンゴメリはかなりシェイクスピアが好きなようで
彼女の書いたものの中には
何気なくシェイクスピアのパロディが
各所にちりばめられていたりするのだ
しかもモンゴメリは
実はかなりスピリチュアルに関心を示していたようで
実際アン自体も千里眼が備わっているらしき描写が
何度もエピソードで登場しているし
現在NHKでOAされているアニメの原作になっている
エミリーシリーズでも主人公のエミリーは
千里眼らしき設定になっているのだ
そういった点でみたとき
アンの中の台詞にも一部登用されている次の言葉は
とても深い意味を持つような気がしてきた
What's in a name?
that which we call a rose.
By any other name would smell as sweet.
(名前ってなぁに?薔薇と呼ばれる花を別の名前にしても美しい香りはそのままよ )
これは有名なロミオ&ジュリエットの台詞で
アンの中では私の記憶によれば
ダイアナとアンのおしゃべりの中で
「薔薇が他の名前でも同じように香るっていうけれど云々」
というかんじで扱われていた
このときダイアナとアンは
名前と人となりについての話をしていたのである
ご存知のようにアンは名前にこだわりがある
美しい行いや人となりをするのには
美しい名前のほうが良いというのだ
しかしダイアナは違っていた
どんなに奇妙な名前でも聞いた人が
その名前を思わず美しいとイマジネートするような
そういう行動をすることが大事なのだと言ったのだ
薔薇は薔薇という名でよばれなくとも
たとえ人に省みられずともその花の香りはたかく
香りは風にのりその真価を知らしめす
どんな名前で呼ばれようと
どんなカテゴリーにいようとも
地道に積み重ねる真心ほど
大切なものはないのだろう
そしてそれはやがて
広がっていくのかもしれない
風に乗る あの 香りのように
「薔薇は赤い~」のあの一節は
実はマザーグースであることが判明した
マザーグースそれ自体も
また この素晴しい一節も
てらいもなく単純で
単純だからこそ
時を越えて 時代を超えて
続いていく言葉となる
語り継がれそぎ落とされる
言葉のリズムの美しさ
そうして今日もまた
誰かの思い出となって
その胸の小さな星となり
永遠に光輝くのかもしれない
世界30カ国の子供達の
学校と生活を特集した
番組がやっていたので
アニメが見たい!という子供の声を無視し
そのまま見ていた
私はこういう海外ドキュメンタリーに
堪らなく誘惑される性質なのだ
気がつくと
うちの子供たちも
なんのかんのと結構見入っていた
するとそこで
世界の子供達の宝物という特集が始まった
うちの下の子はすかさず
ゲームに決まっていると大騒ぎしていたのだが
テレビの中ではフランスの女の子が
なんとこういってのけたのだ
「彼氏からの英語のラブレターが宝物よ♪」
ちなみに9歳である
さすがフランス
恋の国は違う
うちの子は8歳なのだが
マリオカートが宝物だと
延々大騒ぎしているというのに
私は妙に感心しながら眺めていた
テレビの中では
小さなマドモワゼルが
その彼氏(8歳)からもらったという
例のラブレターを朗読し始めた
“Roses are red, violets are blue,
sugar is sweet, and so are you.”
(バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、そして貴方も)
私はスミレが出てきたとたん
あぁ これは昔
赤毛のアンで読んだことがあるフレーズだと思い出した
確かアンがウィンディーウィローズに住み
先生をしていた頃に
生徒からもらった手紙が
この文章だったと記憶している
訳では最後が「あなたもそのとおり」になっていたような・・
それにしても
アンが書かれたのは1900年代初頭のこと
丸々一世紀も経った今
この文章が9歳の彼女にラブレターとして渡されるなんて
なんて素敵なことなんだろうと
私は自然と考えにふけり始めた
そういえばこれは
もしかしたら出典はシェイクスピアではないのかなと
読んだ当時思ったのだった
実はモンゴメリはかなりシェイクスピアが好きなようで
彼女の書いたものの中には
何気なくシェイクスピアのパロディが
各所にちりばめられていたりするのだ
しかもモンゴメリは
実はかなりスピリチュアルに関心を示していたようで
実際アン自体も千里眼が備わっているらしき描写が
何度もエピソードで登場しているし
現在NHKでOAされているアニメの原作になっている
エミリーシリーズでも主人公のエミリーは
千里眼らしき設定になっているのだ
そういった点でみたとき
アンの中の台詞にも一部登用されている次の言葉は
とても深い意味を持つような気がしてきた
What's in a name?
that which we call a rose.
By any other name would smell as sweet.
(名前ってなぁに?薔薇と呼ばれる花を別の名前にしても美しい香りはそのままよ )
これは有名なロミオ&ジュリエットの台詞で
アンの中では私の記憶によれば
ダイアナとアンのおしゃべりの中で
「薔薇が他の名前でも同じように香るっていうけれど云々」
というかんじで扱われていた
このときダイアナとアンは
名前と人となりについての話をしていたのである
ご存知のようにアンは名前にこだわりがある
美しい行いや人となりをするのには
美しい名前のほうが良いというのだ
しかしダイアナは違っていた
どんなに奇妙な名前でも聞いた人が
その名前を思わず美しいとイマジネートするような
そういう行動をすることが大事なのだと言ったのだ
薔薇は薔薇という名でよばれなくとも
たとえ人に省みられずともその花の香りはたかく
香りは風にのりその真価を知らしめす
どんな名前で呼ばれようと
どんなカテゴリーにいようとも
地道に積み重ねる真心ほど
大切なものはないのだろう
そしてそれはやがて
広がっていくのかもしれない
風に乗る あの 香りのように
「薔薇は赤い~」のあの一節は
実はマザーグースであることが判明した
マザーグースそれ自体も
また この素晴しい一節も
てらいもなく単純で
単純だからこそ
時を越えて 時代を超えて
続いていく言葉となる
語り継がれそぎ落とされる
言葉のリズムの美しさ
そうして今日もまた
誰かの思い出となって
その胸の小さな星となり
永遠に光輝くのかもしれない