セッションをしていく中で
クライアントを通して
濃厚なある種のエネルギーの波長と
縁が結ばれるときがある
私のいうところの
「むすひ(結び)」が起こるときだ

「それら」は
クライアントを透かした向こう側から
私の中のある場所に接続し
接続した場所は
まるでそこだけ一部一体化したように感じる
そうしてその部分は
私と粒子の交流をしていくうちに
細胞の一粒づつほどけていくように
やがて霧散していく

普段の私はそのサイクルをただ眺めている
敢えて除いたり
ましてや攻撃したり
そのようなことはしない
「それら」もこの世の理の一部だから
私は自分の中心を保つようにするだけ
同調作用に溺れてしまわないこと
それだけで良いのだから

たいていの私のクライアントさんは
セッション以上のことを望んではおられないし
殆どが現実的対応で改善できることが多い
よほどのことが無い限り
「平らか」にする為に「唱え踊る」ことはしていない
ただ時折「整え」「流し」が必要だなと思うときだけ
セッションの一部として「開き通す」ことをするだけだ

最近セッションが続く中で 
「それ」と激しく同調しておられる方と
波長を重ねることが重なり
霧散する間もなく「結ばれ」が続いた

目が開いていられない
体の芯が重くてだるい
ひどい肩こりと頭痛
視界がいつも暗く焦点が合いにくい等々・・・
子供の世話も家事も
全て放り出したいほどの疲労感
けれど今の私はかつてと違って
子供を二人養わなくてはいけない
あぁ これは久しぶりに
上へ「上げて」いただかないと駄目かなぁと
そんな思いが珍しく湧いた

カミコトをナリワイとして生きているけれど
この程度のことで勧請して昇華するというのは
何故だかあまり好きではない私
とりあえずフロで禊ごうと
一番風呂に入るため服を脱ぎだしたとき

(日本酒)

といわれ
台所に置きっぱなしになっていた
未開封の一升瓶を取りに行く
湯船の中に少し注ぎいれたとたん

(塩)

といわれふと
前日に陽気を入れて
陰陽を整えていた満月の塩のことかと
それも一掴み湯船にそっと振り入れる

そこで何かが足りない気がして
タオルを体に巻きつけベランダへ出ると
目に付いたのは私が育てているブラックミント
あぁ これか と何故か思う
理由は分からない
ただそう思った私は
急いでミントを収穫し
湯に浮かべ
そうして静かに全身を浸した

その後の風呂での体験は
非常に個人的なものなので
ここには書くことをしないけれど
その夜久しぶりに深い眠りに落ちて
翌朝 普段感じたことの無い
すっきりとした目覚めと 
あまりの体の軽さに驚いた

お湯も酒も塩もミントも全て
単純に血行を良くするものだから
それで体がラクになっただけなのかもしれないし
書かなかった風呂での体験も
血行が良くなったことで
一度にエンドルフィンやら
ドーパミンやらが放出したせいで
脳が見せた妄想やら感覚かもしれない
それでも

結ばれたものを「解き放つ」こと
といてはなつこと
祓うではなく

そういうつきあい方もあるのだと
知った日だった