通された正義宮の祭壇の前で振り返り
私は改めてタンキーだと言われた人物を見た
坊主頭に太鼓腹
もくもくと吹かすタバコの煙
第一印象は伝説の霊能力者というよりも
初老の「裸の大将」だ
何しろその風体といえば
ずいぶん着古したものなのだろうと思われる
そのランニングは
端からほつれた糸が長々と伸びていた
短パンからぬっと突き出した肥えた素足を
季節はずれなビニサンに収めてはいるものの
ビニサンの踵もすっかり擦り切れて
飛び出した指が地べたに触れそうになっていた
何よりその顔に浮かぶ表情が独特で
あえて言うならば そうそれは
昔見た仙台四郎の写真を思い出させるような
そんな奇妙な雰囲気を醸し出している
それがまた「裸の大将」を思わせていたのだった
今から思えば福の神「仙台四郎」とタンキーは
神様つながりだったなぁと
こじつけることも可能なのだけれど
ところで今回私がお邪魔した
こちらの廟のタンキーによる
神へのお伺いをするのには
ある一定の作法が存在していた
私のブログを読んで下さっている皆様は
やはりこういったことに興味がある方々だと思うので
タンキーによるお告げの作法を
わかりやすく書いておこうかとおもう
ただしそれは
あくまでも私が体験した際での事なので
他所の廟や他のタンキーの場合と
相違点があるかもしれないことは
ご理解いただきたいと思う
特に重要な点としては
依頼者自身が神へ自分の相談事を相談をするということだ
そしてそれは二日がかりで行われる
時間としてまず初日は
おおよそ現地時間の
午後11時に始められ午前1時ごろ終了した
そして二日目は
再び午後11時ごろより開始している
基本的にこのタンキーによる神事は台湾全土において
夜間に行われることが一般的であるらしい
この神事の始まりは
まず花や紙幣などの捧げ物をするところからスタートする
そしてその後から線香を持ち神々へ礼を尽くして回り
自らの懊悩事や願いを訴えるのである
その後捧げた紙幣を定められた場所にて
一枚づつ火にくべ煙にのせて天へと送る
これを拝拝(パイパイ)という
翌日再び前日と同じように拝拝を行う
その次にタンキーによる神事が行われ
そして神懸かったタンキーが
その答えを神より拝領するのである
それはタンキーをサポートするサポーターにより
口述筆記の形で記録され
相談者へサポーターによる解説を加えて伝えられる
私達の場合は台湾語が話せないため
サポーター→黄さん→私達
という順番での伝達となった
正義宮においては
初老のタンキーの邸さんのほかに
修行中と思しき中年女性の方がいて
口述された内容をサポーターがうまく解釈できないとき
サポーターはその女性に解釈をきいてから
私達へと伝達して下さっていた
(ただしその女性はいわゆる神懸かりにはなっていない)
つまり神と交信するタンキーのほかに
口述筆記する人物 それを解説する人物という
3人セットに通訳者という組み合わせで行われた
またお供え物としては
私が最初に見た花首だけにした赤紫の蘭や
同じく花首だけのジャスミンが一般的のようだ
これはいわゆる観光地としてもメジャーな
行天宮や龍山寺でも入り口辺りでよく売られているし
市街地のそこここにあるどこの廟でも
たいてい入り口辺りで売っているのを見かけた
その他にはお菓子 ハム 生魚 生の丸ごとの毛をむしった鶏など
なんでもアリといえばアリであるが
正義宮にいた方々の話によれば
道教の神々は生の肉や魚が大好きなので
供えれば必ずご利益があるとのことだった
(行天宮などではお皿に山盛りの飴玉もよくみかける)
その代わり日本でよく目にする
お酒や米などはそれほど重視されていなかったようだ
また現金のお賽銭では駄目で
必ず廟で神様用の紙幣を購入しそれを供えるか
供えた後に火で燃やし神様が使えるようにするのだ
神様は人間の使うお金のままでは
受け取ることも使うこともできないらしい
ここからは私があちこち回った廟で
見て知ったことをいくつか書いてみよう
まず拍手を打つ習慣も存在しない
私はうっかり一度手をぽんと打ってしまい
非常に目立ってしまい恥ずかしくなったことがある
ちなみにどれだけ雨が降っていても
廟の門をくぐれば参詣者は傘をささない
それどころか廟の門をくぐったところで
傘を地面に起きまず頭を垂れ
それから傘を閉じ廟へ入っていく
日本では縁結びで有名な龍山寺でも
傘を差しているのを見かけると
大抵は かしましい日本人ツアー客であった
同じ日本人なだけに
少し寂しい気持ちを感じるなぁ
などと思ってしまうのも私の勝手な自己都合である
++++++++(まだ続きますタンキー編:皆様飽きてませんか?汗)
画像は仙台四郎の画像です
私は改めてタンキーだと言われた人物を見た
坊主頭に太鼓腹
もくもくと吹かすタバコの煙
第一印象は伝説の霊能力者というよりも
初老の「裸の大将」だ
何しろその風体といえば
ずいぶん着古したものなのだろうと思われる
そのランニングは
端からほつれた糸が長々と伸びていた
短パンからぬっと突き出した肥えた素足を
季節はずれなビニサンに収めてはいるものの
ビニサンの踵もすっかり擦り切れて
飛び出した指が地べたに触れそうになっていた
何よりその顔に浮かぶ表情が独特で
あえて言うならば そうそれは
昔見た仙台四郎の写真を思い出させるような
そんな奇妙な雰囲気を醸し出している
それがまた「裸の大将」を思わせていたのだった
今から思えば福の神「仙台四郎」とタンキーは
神様つながりだったなぁと
こじつけることも可能なのだけれど
ところで今回私がお邪魔した
こちらの廟のタンキーによる
神へのお伺いをするのには
ある一定の作法が存在していた
私のブログを読んで下さっている皆様は
やはりこういったことに興味がある方々だと思うので
タンキーによるお告げの作法を
わかりやすく書いておこうかとおもう
ただしそれは
あくまでも私が体験した際での事なので
他所の廟や他のタンキーの場合と
相違点があるかもしれないことは
ご理解いただきたいと思う
特に重要な点としては
依頼者自身が神へ自分の相談事を相談をするということだ
そしてそれは二日がかりで行われる
時間としてまず初日は
おおよそ現地時間の
午後11時に始められ午前1時ごろ終了した
そして二日目は
再び午後11時ごろより開始している
基本的にこのタンキーによる神事は台湾全土において
夜間に行われることが一般的であるらしい
この神事の始まりは
まず花や紙幣などの捧げ物をするところからスタートする
そしてその後から線香を持ち神々へ礼を尽くして回り
自らの懊悩事や願いを訴えるのである
その後捧げた紙幣を定められた場所にて
一枚づつ火にくべ煙にのせて天へと送る
これを拝拝(パイパイ)という
翌日再び前日と同じように拝拝を行う
その次にタンキーによる神事が行われ
そして神懸かったタンキーが
その答えを神より拝領するのである
それはタンキーをサポートするサポーターにより
口述筆記の形で記録され
相談者へサポーターによる解説を加えて伝えられる
私達の場合は台湾語が話せないため
サポーター→黄さん→私達
という順番での伝達となった
正義宮においては
初老のタンキーの邸さんのほかに
修行中と思しき中年女性の方がいて
口述された内容をサポーターがうまく解釈できないとき
サポーターはその女性に解釈をきいてから
私達へと伝達して下さっていた
(ただしその女性はいわゆる神懸かりにはなっていない)
つまり神と交信するタンキーのほかに
口述筆記する人物 それを解説する人物という
3人セットに通訳者という組み合わせで行われた
またお供え物としては
私が最初に見た花首だけにした赤紫の蘭や
同じく花首だけのジャスミンが一般的のようだ
これはいわゆる観光地としてもメジャーな
行天宮や龍山寺でも入り口辺りでよく売られているし
市街地のそこここにあるどこの廟でも
たいてい入り口辺りで売っているのを見かけた
その他にはお菓子 ハム 生魚 生の丸ごとの毛をむしった鶏など
なんでもアリといえばアリであるが
正義宮にいた方々の話によれば
道教の神々は生の肉や魚が大好きなので
供えれば必ずご利益があるとのことだった
(行天宮などではお皿に山盛りの飴玉もよくみかける)
その代わり日本でよく目にする
お酒や米などはそれほど重視されていなかったようだ
また現金のお賽銭では駄目で
必ず廟で神様用の紙幣を購入しそれを供えるか
供えた後に火で燃やし神様が使えるようにするのだ
神様は人間の使うお金のままでは
受け取ることも使うこともできないらしい
ここからは私があちこち回った廟で
見て知ったことをいくつか書いてみよう
まず拍手を打つ習慣も存在しない
私はうっかり一度手をぽんと打ってしまい
非常に目立ってしまい恥ずかしくなったことがある
ちなみにどれだけ雨が降っていても
廟の門をくぐれば参詣者は傘をささない
それどころか廟の門をくぐったところで
傘を地面に起きまず頭を垂れ
それから傘を閉じ廟へ入っていく
日本では縁結びで有名な龍山寺でも
傘を差しているのを見かけると
大抵は かしましい日本人ツアー客であった
同じ日本人なだけに
少し寂しい気持ちを感じるなぁ
などと思ってしまうのも私の勝手な自己都合である
++++++++(まだ続きますタンキー編:皆様飽きてませんか?汗)
画像は仙台四郎の画像です