チャンスという宝石がある
突然 目の前に現れる
でもそれはまだ 泥の塊のよう
土くれの中から漏れ光る
髪より細い糸のような輝きが見えるだけ
その泥のものを手に取るのか
捨て置くのかは自由だ
泥の塊を手にとれば
手は泥で汚れるだろう
中身を見ようと泥を手でぬぐっていると
混じっている何かで手を切って
血が流れることもあるだろう
手は泥にまみれ傷は痛む
バカなことをしていると思うかもしれない
それでもときどき見える光は
最初より明らかにはっきりと
その泥の中から一条の輝きを放ちだす
何も無くても中が見たいと続けるか
中はきっとガラスだ決めてと投げ捨てるのか
どちらを選ぶのも自由だ
泥の中に宝石があると教えられても
それは自分が望んだ宝石とは限らない
ダイヤしか宝だと思わぬ人は
へマタイトが出てこればがっかりするだろう
逆にダイヤが出てきても
次にまた加工せねばならないことを
いやだいやだと思う人もいるだろう
誰かがその泥を手にとって洗い流し
誰が見ても美しい宝石のカタチにして
どうぞと渡してくれることを望むのも
それも自由なのだ
けれどチャンスという宝は
それ自体がある性質を持っている
例えば 暗くなれば星が見えるように
その人に変化が始まると
それまで目の前に存在していたのに見えなかったチャンスが
本人の目に映るようになるのだ
変動があるところにチャンスは現れる
私たちが変化をするごとに
チャンスという星は瞬いては幾つも現れ
やがて美しき星座をつくるだろう
知らないものが怖いという感情
変化が怖いという感情
それはおそらく私たちの遺伝子に組み込まれた
経験による本能のひとつだ
遥かかなた昔 私たちは
外界の変化で簡単に死んでしまった
食べ物をえようと 一歩知らないエリアに出ただけで
いともたやすく死んでしまった
私たちにとって知らないということ
変化があるということが
死とイコールであった時代があったのだ
何かをするのは怖い
私はいつも怯える
この選択が何かを変えると思うと
二の足を踏み迷う
運命の流れが速すぎて
振り落とされてしまうのではないかと
今までの澱でたゆたっていたくなるのだ
瞬間瞬間の選択は
すべて強制されたわけではないから
すべて決定し行動したのは自分だから
何かに責任を負わすことはできない
その責任を人に押し付けることはできない
できるだけ潔く生きていきたいと
自分に願う
今私は 泥だらけになりながら
必死にその泥をぬぐっている
何度も手を切りながら
傷口すら泥にまみれながら
その中にみえる
小さな輝きを追いかけて
突然 目の前に現れる
でもそれはまだ 泥の塊のよう
土くれの中から漏れ光る
髪より細い糸のような輝きが見えるだけ
その泥のものを手に取るのか
捨て置くのかは自由だ
泥の塊を手にとれば
手は泥で汚れるだろう
中身を見ようと泥を手でぬぐっていると
混じっている何かで手を切って
血が流れることもあるだろう
手は泥にまみれ傷は痛む
バカなことをしていると思うかもしれない
それでもときどき見える光は
最初より明らかにはっきりと
その泥の中から一条の輝きを放ちだす
何も無くても中が見たいと続けるか
中はきっとガラスだ決めてと投げ捨てるのか
どちらを選ぶのも自由だ
泥の中に宝石があると教えられても
それは自分が望んだ宝石とは限らない
ダイヤしか宝だと思わぬ人は
へマタイトが出てこればがっかりするだろう
逆にダイヤが出てきても
次にまた加工せねばならないことを
いやだいやだと思う人もいるだろう
誰かがその泥を手にとって洗い流し
誰が見ても美しい宝石のカタチにして
どうぞと渡してくれることを望むのも
それも自由なのだ
けれどチャンスという宝は
それ自体がある性質を持っている
例えば 暗くなれば星が見えるように
その人に変化が始まると
それまで目の前に存在していたのに見えなかったチャンスが
本人の目に映るようになるのだ
変動があるところにチャンスは現れる
私たちが変化をするごとに
チャンスという星は瞬いては幾つも現れ
やがて美しき星座をつくるだろう
知らないものが怖いという感情
変化が怖いという感情
それはおそらく私たちの遺伝子に組み込まれた
経験による本能のひとつだ
遥かかなた昔 私たちは
外界の変化で簡単に死んでしまった
食べ物をえようと 一歩知らないエリアに出ただけで
いともたやすく死んでしまった
私たちにとって知らないということ
変化があるということが
死とイコールであった時代があったのだ
何かをするのは怖い
私はいつも怯える
この選択が何かを変えると思うと
二の足を踏み迷う
運命の流れが速すぎて
振り落とされてしまうのではないかと
今までの澱でたゆたっていたくなるのだ
瞬間瞬間の選択は
すべて強制されたわけではないから
すべて決定し行動したのは自分だから
何かに責任を負わすことはできない
その責任を人に押し付けることはできない
できるだけ潔く生きていきたいと
自分に願う
今私は 泥だらけになりながら
必死にその泥をぬぐっている
何度も手を切りながら
傷口すら泥にまみれながら
その中にみえる
小さな輝きを追いかけて