「ハヌルさんはセンシティブなんですよ」
フランスのCさんから
そう教えていただいても
どこか自分にはピンとこない部分があった
それは多分に相変わらず自分のことを
『胡散臭い』と思う部分が抜けないからだろう
いまだに私は自分を疑っているのだ

しかし センシティブという言葉から受ける響き
そこにある非常な曖昧さ
その曖昧さは健常と異常の隙間を思わせ
そしてセンシティブとカテゴライズされる人間を含む
その許容範囲の広さを思わせる
つまり私のような怪しげな人間を
包括する言葉なんだろう

ところでひとつ面白いことがある
私がセンシティブ即ち霊能者であるということは
出生時の星の配置を見ると現れているらしいのである

何人かの占い師の方にも
いかにも霊能者らしい特異なホロスコープだと
そう告げられたことがあるのだが
私自身はホロスコープを読み解くことが
まったく出来やしないので
せっかくホロに出ていると教えていただいても
正直見てみてもなにがなんやら状態なのだ

ホロスコープとは
占星術における各個人を占うための天体の配置図で
惑星 黄道十二宮 12室 角度の4つの要素で構成される
分割された12室はそれぞれに
その人の人生の一部分を象徴しているそうで
心理占星術によると
第1室のエゴの世界から第12室の霊性の世界まで
それは人間の成長過程を表すのだそうだ
そして私の場合その第1室に月が
第12室に天王星と冥王星がいるのである

(以下Cさんの鑑定を受けた際のメモ書きから私の類察)
第1室のエゴの世界にいる月は
私の性質が元来情緒的に繊細であり
これは狭義ではなく広義の
即ち一般的な意味で使うところの
『センシティブ』な性質であることを示している

第12室とは潜在意識の世界であり
あの世とつながる隠された世界なのだそうだ
その象徴するものは
『無限』『死と再生』
平たく言うならばまさに『霊の世界』である
(その他に病院や介護という意味も有)
そこにどんと収まる天王星と冥王星の二つの星は
私が感情の浮き沈みが激しく突発的であり(冥王星)
考え方や行動がリスキーであること(天王星)を表している
12室にいる冥王星は私が
霊の世界において限度が無いということを示しているらしい
また天王星は『天文学』『宇宙人』を表し
私の意識が地球から離脱していることを示すようだ
そしてその真東でアセンダントを形成するのは
『霊感』『直感』『妄想』『宗教』の海王星である
<追記>書き上げてから気になりネットで調べてみました
アセンダント(ASC)とは生まれた瞬間に東の地平に昇ってくる星座のことだそうです
容姿・体質・遺伝・雰囲気など主に外見的資質を表すようです
ちなみに私の場合はてんびん座で美男美女が多いとされますが
近くにがっしりと醜の星「冥王星」がいるのでそちらの影響が強いようです ガッカリ
ついでに書きますと てんびん座に月がいるので私は超特別「美しさ」にこだわる人間だそうです
・・・・なのに自分自身は美しくないって哀しいですね (T▽T)アハハ!
しかしアセンダントは上昇宮を指すので上に書いた海王星のことは
私のメモの読み間違いだと思われます・・・汗



この下は、Cさんの鑑定をメモしたものです。

「ハヌルさんは神秘主義者であり
そして情緒が不安定で
暗い世界へ入りやすい傾向があるので
精神異常や依存症・自殺マニアなどに陥るか
霊能力を発揮するでしょう
はっきり霊能者の星を持っています
またこういった傾向をもつので
物事のとり方がエキセントリックであり 
その人生において
より劇的で激しい状態を引き起こさねば
収まりがつかないのです
ただし神秘主義だからといって
○○に○○がいないので←メモが読み取れず
スピリチュアルに対する夢見がちな所や
憧れは持っていません
逆に現実的な面をもっています

このホロスコープで分かるのは
ハヌルさんは情緒が安定しないタイプなので
逆にいえば逆境に強く
生活が安定しなくても大丈夫なタイプであるということです
また毎日決まった時間に出社し退社するという
規則性のある生活は向いておらず
世の中の大多数が行っている『決まりに沿った生活』は
逆に健康を害する傾向があります
そして他人に対する影響力を強く持っています
世の中から外れた仕事やフリーランスの仕事が向いており
日本でなら霊視やスピリチュアルに関わる仕事が
非常に向いています
特に霊能力を生かした仕事は
やればやるほど発展をするでしょう
月が不安定なので
海外では評価が良いタイプです
(Cさん談)



つまり私が自分自身に対していつも懐疑的であるのも
ホロスコープには既に現れていたのである

哀しいことにまさにスピリチュアルに対して
憧れもロマンも
ましてや夢も持ってはおらず
有る意味それすらも一種のコンプレックスだったのだが・・・
私は霊能者と現れているというところには
やはり異常と正常のはざかいにいるということか
と 思ったに過ぎなかったが
ホロスコープに現れたその『現実的』という一点が
一番私の気を楽にした
なぜなら それは生まれつきの気質だということなのだから
黄色い肌に生まれたとおなじように
私はそういう風に生まれたのだ
スピリチュアルに耽溺できなくても それはそれでよかったのだ
「そういうふうにできている」のだから

それでも今こうして改めてメモを見直してみると
私の特徴であるこのエキセントリックさはこそ
即ちあの世とこの世をまたいでゆらぐ
曖昧さの発露であり
その曖昧さこそまさに
私が感じていた『センシティブ』という言葉の持つ
あの『隙間』でなかろうか?
つまりそれこそが
狭義の意味での『センシティブ』たる所以なのだと
思い至ったのである

(センシティブというはなし:3 へ 続く)