昨日は「しまくとぅばの日」だったらしい。
琉球新報より
沖縄へ行って聞いた話しで結構衝撃的だったのは、若者がウチナーグチを理解できないことだった。
普段お年寄りに接している仕事をしていてさえも、話しが通じていないことになる。
もちろんお年寄りはヤマトグチで喋ってくれるのだろうけど。
凄くもったいない気持ちがした。
40代ぐらいの世代になると、聞いて理解はできるが、喋ることが中々できないと。
それでもヤマトグチに混じってウチナーグチを使っておられたりして、まだ言葉は生きている、と感じたものだった。
でもそれより若い世代になると理解できない比率が急激に高くなることも、彼らは理解しておられた。
ある人の話し…両親が会話するときはウチナーグチで話しているのに、私が会話に入ったとたんに共通語に切り替わる、と。
この現実は悲しいものだ。
せっかく生で話せる機会があるというのに、目の前でみすみす逃してしまっている。
問題は根深そうだ……
スペイン・バルセロナを中心とするカタルーニャ自治州。
最近も州議会で独立派が多数派になったと話題の場所。
かつて独裁者フランコの時代40年間ほどは、公共的な場所で使うことができなかった。
カタルーニャ語は家の中だけで細々と使われていた。
フランコの死後、カタルーニャは自治権を獲得し、言語の復活にも力を入れた。
カタルーニャ語は公用語になった。
法令化が進められたことが大きかった。
スペインのひとつの「方言」ではなく、似ているけれども違う「言語」としての地位を与えられた。
テレビ放送はカタルーニャ語専用チャンネルが設けられた。
ウェブサイトもスペイン語とは別の、独自ドメイン".cat"でカタルーニャ語版が作られた。
博物館などの案内にも、カタルーニャ語とスペイン語の併記、続けて英語、フランス語…と続けられた。
空港での便名案内も、スペイン語・英語・カタルーニャ語でアナウンスされた。
店で売られる商品のラベルにも、カタルーニャ語が表記された。
公務員採用の際にも、カタルーニャ語を話せることが条件に入れられた。
成人向け学習センターも設置され、外からカタルーニャへやって来た人たち向けにも学べる場が出来た。
重要な点は、法令化し、公用語とすること。
そして、言語政策として、カタルーニャ語"で"学ぶと言うこと。
(他言語でカタルーニャ語"を"学ぶのでは効果がない。カタルーニャ語"で"学ぶことが大切)
沖縄のしまくとぅばの普及にあたり、私は真剣に提言したい。
沖縄語を、公用語とする法令を作る。
学校で公用語として、沖縄語"で"学習する。
テレビ放送、ラジオ放送は、沖縄語だけの放送チャンネルを増やす。
空港のアナウンスなど公共の場では、沖縄語を流す。
街の案内や看板、商品ラベルなどにも沖縄語を使う。
沖縄に住む人々が世代を超えて沖縄語を学び、家庭でも積極的に使う。
過去数百年間、独自の国家を形成し使用されてきた言語が、わずか一世代で消滅してしまうのはあまりにも無残で、もったいない。
何とかして、沖縄の人たちの努力で、しまくとぅばを引き継いで行っていただきたいと思う。
スペインの中央集権的な政策で、カタルーニャは逆風に吹かれている。
教育の質の改善としてスペインで法改正があり、「基礎教育科目」であったカタルーニャ語が、「特殊選択科目」と位置付けられたらしい。
当然カタルーニャの人たちは猛反発している。
自治州であっても、依然安泰ではないのだ。
だから人々は独立を目指すのかも知れない。
言語はコミュニケーションの手段であると同時に、アイデンティティでもある。
言葉を引き継ぐことは歴史をも引き継ぐこと。
しいては、民族の自立にもつながる重要な要素になる。
自立、独立というのは、人の心次第…難しいようで案外、簡単なことなのかも知れない。