家の前から見える星は
いつも
鮮やかに
煌びやかに光っていて
そんな星空を見ては
いつも
思うのです
80年前も前
1945年アメリカが
沖縄に侵攻した日
きっと
空は
今以上に
美しく
輝いていたのだろう
と
人々は
防空壕を
豪から豪へと
逃げまどい
空を見るどころではなく
絶望の中で歩き
それでも
死を覚悟したとき
ふと
空を見上げたのではないか?
いつも
想像してしまうのです
私には
その光が
人々の少しだけ
片隅だけ
希望まではいかなくても
怖くない思いに
なってくれたらと
思いをはせるのです
アメリカ兵も
倒す島へと
突入はしたけれど
見たこともない
この島の家造り
エメラルドグリーンの海
満天の輝く星空を前に
戸惑わなかったのだろうか?
人間という者は
自分を守る術を知っていて
どんなに戦争が駄目だと
分かっていても
政府からの命令
敵国からの攻撃があると
簡単に脳を
切り替えて
心を失い
相手が持つもの
全てを壊していく
破壊しまくった建物の
上には
絶え間なく続く空
海は汚れたとしても
波が引いては寄せて
また元に戻る
残るのは
人が破壊した物と
人間の傷だけ
当たり前のように
あの時代を
忘れたりはしない
島民というのは
そういうものでしょう