大人の引きこもり・子供の不登校相談https://r.goope.jp/kubo-counseling/ -15ページ目

そこには、女がいた。


「優くん」


「ひなた・・」


斉藤ひなたが、そこにいた。

・・・・・・・・・・・・・


川上優太は驚き。


道子のいる丘に目をやりながら、斉藤ひなたに話しかけた。


「ひなた、どうしてここにいるの?」



斉藤ひなたは戸惑いながら言った。


「工藤道子さんという人からメールが来たの


優くんがここにくるよって・・」



「どういうこと?」



ひなたは道子からのメールを躊躇いながら見せた。



FROM: 道子
送信:2011 /10/29 17:30

ひなたさんへ

ひなたさん、初めまして、工藤道子と申します。


病気は回復していますか?


ごめんなさい。あなたと優太さんのメールを読んでしまいました。


私は、ある事故で下半身が利きません。ひなたさんも知っている通り、

優太はとても優しいです。


でも、優太が本当に好きなのはあなたです。


今、優太と私は、結婚に向けて進んでいます。

いいですか、よく聞いてください。


埼玉県の所沢に、航空公園という場所があります。


公園には湖があり、小さな川が流れています。その周辺に一番大きな木を探してください。



今度の日曜日、夕方4時、そこに居てください。


優太さんが、そこに来ます。


そして強引に優太を連れて行って欲しいのです。



泣き叫んでもいい。体で誘惑してもいい。


とにかく、連れていくのよ。約束してね。


追伸、


優太があなたの前に着いたら、私はいなくなります。


安心して死んだりはしないから


私、別に好きな人がいるのよ 笑

                  工藤 道子



・・・・・・・・・・・・


川上優太は慌てた。


「ひなた ちょっとここで待っていてくれるかい?」


「すぐに戻ってくる」



そう言って川上優太は、工藤道子のいる丘へ走りだそうとしていた。




「待って、優くん」



「私、お腹にあなたの子供がいるの」



「えっ」



川上優太は、走りを止めた。






そして茫然とひなたを見ていた。







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さて、残り一話となりました。次回で【終幕】となります。


皆様の応援のおかげで、最終話まで更新することが出来そうです。



皆様が色々な「捉え方」「感じ方」をすることで、僕自身、

大変勉強になりました。


また、本当に感謝をしています。お礼はまた改めて。


本当に、ありがとうございました。



今夜は、この曲でお楽しみください♫


西野カナさんの【さよなら】です。



https://www.youtube.com/watch?v=hkZXbmnE9SU