知っていますか?
牛にも神様が居ます。
『馬頭観音』
と言って、人間以外の生き物を救う神様です。
他の観音が女性的で穏やかな表情で表わされるのに対し、馬頭観音のみは目尻を吊り上げ、怒髪天を衝き、牙を剥き出した忿怒(ふんぬ)相である。このため、「馬頭明王」とも称し、菩薩部ではなく明王(みょうおう)部に分類されることもある。 また「馬頭」という名称から、民間信仰では馬の守護仏としても祀られる。さらに、馬のみならずあらゆる畜生類を救う観音ともされ、六観音としては畜生道を化益する観音とされる。
ウィキペディア(Wikipedia)より
以前コメントで、馬頭観音・畜魂碑の事を書いて下さった方がいて、
そうか、私には普通の事だけど知らない人もいるんだなと思い今回書くに至りました。
そして、家にもお守りがあります。
右側が、馬頭観音
左側は、牛安全守護(霞神社)のお守りです。
霞神社は、宮崎県内にある有名な神社。
昔から、農業・畜産の神様を祀っています。
普段は、行く事はありませんが、年に1~2回は行ってお参りします。
これまでの報告と感謝、そしてこれからのお願いをします。
ちなみに、これは牛舎の壁に貼ってあります。
こんな感じです。
農家は、牛さんの健やかな成長、健康を祈って農家は手を合わせます。
子供が生まれる時は、
無事に生まれますように。
母子ともに、健康でありますように。
生まれた後は、
病気や怪我をしませんように。
元気に大きく育ちますように。
病気をした時は、
早く、元気になりますように。
苦しい思いをしませんように。
そして、沢山の感謝をします。
母子ともに元気で、無事に産まれました。
怪我も病気もな元気く育ちました。
元気になりました。
ありがとうございます。
沢山の願いと、牛たちへの沢山の感謝をこめて手を合わせます。
手を合わせなくたって、
出産が終わった母牛には、ありがとう頑張ったねと言って頭や体をなでるし。
出荷の時は、今まで本当にありがとう。元気でいい子でいるんだよ。可愛がってもらいなさいね。と言って、別れます。
牛が1頭でも減ってしまった牛舎はどことなく寂しい。
無事に、自分の手元を離れて行った誇らしさもあるけれど、やっぱり少し寂しく感じます。
私にとって神様は、願う存在と言うよりは、決意したり報告したり感謝したりする存在です。
しかし、口蹄疫問題があってからは、願う事、謝る事しかできません。
どうかどうか、犠牲となった命が安らかでありますように。
牛たちは何にも悪くないんです。
だから、どうかお願いします。

