そのまま伝えない強さ
いままでに聞いた歌詞のなかで、最高の愛の告白フレーズはドリカムの「時間旅行」。
それは次のような内容でした。
あなたをみてたら すごくいいこと思いついた
指輪をくれる?
2012年の金環食まで待ってるから
忘れないでね 太陽のリング
この作品がリリースされたのは1990年。
22年後の「金環食」がプレゼントだというのです。
つまり、22年後も変わらずそばにいてほしい、一緒に天体現象を見よう、そう告げることが愛の告白になっている。
そんな二人のラブストーリーが「時間旅行」なのです。
ストレートには伝えない日本らしい表現で、時間を超えた愛を誓う。
金環食を過ぎても、まったく色褪せない最高のフレーズです。
夏目漱石の「月が綺麗ですね」を思い出させますね。
けれども、海外にも言い換えのラブソングはあります。
ただし、婉曲表現のままでは終わらず、「言い換えるとね」と言ってしまっている歌です。
それは、Fly Me To The Moon。
日本語訳は次のような感じです。
僕を月まで飛ばしてよ
星たちの間で遊びたい
木星や火星の春を見てみたい
というのはね
手を繋ぎたい
ほんとはね
キスしたいってこと
愛の言葉で心を満たし
ずっと歌い続けたい
キミこそ 僕の憧れ
信じられる1人の人
だからね
変わらずにいてほしい
つまりね
愛してるってこと
古い歌ですが、残っている歌は素晴らしい歌。
きちんと鑑賞したいです。