高齢化・人口減少は追い風!
人口減少が問題視されています。
もっとも困るのは、若年層が減り、高齢者が増えることだといわれています。
年金が抱える構造的問題も、ここにあるのですね。
しかし、働かないから時間があって、おカネもある。
そんな人がたくさん増えるのは、消費経済としてはとてもいい傾向ですよね。
鷹揚に買い物をしてくれて、趣味に出費して、旅に出て、孫にお小遣いもくれるのですから。
また、労働者人口が減るのが問題だともいいますが、いまの高齢者は若く、以前よりも長く働く人も増えるでしょう。
それでも労働者数が減少する分は、ロボットやAIが代行してくれます。
実際に日本電産はロボットとAIの導入でスマート工場化を進め、約8万人いた従業員を約4万8000人にまで削減! しています。
くわえて労働生産性が高まっていけば、おつりがくるかもしれません。
製造業はもともと労働生産性が高いのですが、今後は流通やサービス業でも生産性を高める工夫をしてくれればよいのです。
ロボット技術に関して、日本は世界でトップクラスですが、もしも労働者人口が潤沢であれば、ロボットの普及は進まない。
おひざ元でロボットの普及が進まなければ、ロボット技術も進歩しない。
つまり、世界に輸出できる重要産業が育たないわけです。
ですから、労働者人口が足りない状況でよかったのです。
ということで、高齢化、人口減少は不利ではなく、神風とは言わないまでも、ゆるやかな追い風なのです。