靴メーカー事例~課題編 | マーケティング・コンサルタント弓削徹

靴メーカー事例~課題編

下請けメーカーの新事業1

最近の顧問先、女性靴専門メーカーFへ、出向きました。 F社の問題点は、ブランドを有するメーカー、専門チェーンの下請けに終始しているため、価格も納期も品質管理も、すべて主導権を握られているという状況です。

特に現場は季節ものの製造、納品に翻弄されます。そして気がつくと、閑散期が来る。なんとか平準化できれば、との希望もあります。

当初は、「では、自主ブランドを立ち上げれば」とノー天気に持ちかけましたが、「かんたんにできるならとっくにやっています」とのこと。そんな中、競合は年々倒産していく。好調期があっても続かないのだといいます。

ちなみに、F社が自信を持っているユニークセリングポイントは、「(製造時の)クオリティ」と「的確なパターンを起こすセンス」。

*パターンとは、シューデザイナーがデザインした意図を汲み、製造のために皮革などの展開図のようなものを起こすこと。

そこでつらつら考えたのですが、たしかに自社ブランドを持って、ショップ展開などすれば失敗は目に見えています。リスクが大きすぎる。で、チャネルをインターネット前提で考えた。ターゲットは絞りに絞る。そして、あるサービスを展開する。

その中身は、後日。
(※事例については当事者の許可を得た上で仮名の使用など一部設定を変更してお届けしています)