プレスリリース活用術(1) | マーケティング・コンサルタント弓削徹

プレスリリース活用術(1)

プレスリリースによるマスコミPRに商機を見出そうという会社さんが増えています。

広告以上の効果が見込まれ、それがブランディングにもつながる大きなブリッジとなり、社内のモラル向上やリクルートにも波及していくわけですからとうぜんですね。現場の営業スタッフは、紹介記事をコピーしたり、ファイリングして頼れるセールス・ツールとして活用することもできます。

このプレス・リリース、ファクス1枚で、特段の経費もかけずにメディアに掲載してもらうことができ、しかも見込み顧客は純広告よりも信頼してくれるというわけですから、チャレンジしない手はない。

その効果は、(1)掲載数 (2)広告費換算 (3)意識調査 などの項目で測定されます。掲載数は、単純に新聞や雑誌、テレビの数ですね。広告費換算は、掲載された媒体の「掲載料の3~5倍」で積算されます。意識調査は、プレスリリース配信前と後で、見込み顧客層の認知度や好感度がどれくらい変化したのか、というデータをとることです。

いま有力なブランドとなっている各社は、みな結果的に広告ではなく、パブリシティで市場を獲得したといわれます。それは、アップルも、スターバックスも、トヨタも、シャネルも、ナイキも同じ。

ただし、新聞や雑誌、テレビに取り上げてもらうには、単純に「新製品でました」では、むずかしいですね。プレスリリースの書籍も出している蓮香さんは「掲載されるためのアイデアでは誰にも負けない」と語っています。逆にいえば、そうしたひねりのあるアイデアが、掲載されるためには必ず必要だというこということになります。その、アイデアの考え方については、次回。