阪神タイガースは広島に続き巨人にも惨敗
2016年8月19日 巨人6-3阪神 50勝61敗3分けの5位
先発はメッセンジャーと田口。メッセンジャーは前回登板で2年ぶりの二けた勝利を挙げました。対巨人戦は防御率2.20と完全なる合格点ながら勝敗は1勝3敗。一方の田口は4戦で3勝0敗、防御率1.40と阪神キラーに襲名しそうな勢いです。広島に続いて5勝10敗という圧倒的に敗戦をしている巨人戦ですのでひとつでも借りを返したいところでした。
阪神タイガースは天敵坂本含めて巨人の上位打線にやられすぎ
メッセンジャーの不安定な立ち上がりに付け込まれました。1死から橋本にヒット。そしてメッセンジャーにとって、本当に相性の悪い坂本にも簡単にセンターへ持っていかれて一二塁。阿部の四球で満塁となると、不運な当たりが二度続き2点を先制されます。2回にまたしても坂本にタイムリーを浴びて、早くも2回で5安打3失点と最悪のスタートでした。
3回、4回を三者凡退と立ち直りを見せると、味方も反撃。5回に同点に追いついてもらい、完全に流れは阪神でしたが、またしても巨人のクリーンナップにつかまりました。同点に追いついてもらったその裏、絶対に抑えなければならない場面で、坂本に猛打賞となるヒットで出塁を許すと、0-2からストライクを取りに来たストレートを阿部が完ぺきにとらえて、勝ち越しの2ラン。5回でマウンドを降りたメッセンジャーでしたが、打たれたヒット8本は、すべて1番から5番までの上位打線でした。
阪神タイガース6回以降は淡泊な攻撃
巨人の先発田口に、初回こそ三者三振に抑えられるも、2回からは塁を賑わします。4回に併設崩れで1点を取ると、5回には3番に抜擢された中谷が期待に応える同点アーチとムードは最高潮。すでに3敗していた田口を5回で降板させましたが、そこからは巨人のリリーフ相手に6回の1安打のみで0行進。結果、田口に9勝目の勝利投手がつきましたが、実に阪神から4勝を稼がれています。まさに阪神キラーです。
しかし不調の田口に対して3点しか取れなかったからこそ、今日の負けがあります。2回は福留のヒット、原口の四球で無死一二塁というチャンスに、ゴメス、高山、陽川が凡退。さらに1点を取った4回は、四球、ヒット、エラーで無死満塁だったのです。
得点圏打率セ・リーグ1位の高山だけに期待しましたが、併殺打で1点のみとなってしまいました。制球が定まらず、フラフラしていた田口を崩せなかったため、同点どまりになってしまいました。
一昨日までの広島戦でも歯が立たないという惨敗を繰り返し、2位巨人に対しても今日の負けで5勝11敗。ここまで対戦成績で分が悪いと相手は阪神のことを組みやすしと余裕をもってきています。巨人とは防御率や打率、安打数、得点に至るまで実はほとんど変わりません。
しかしこれだけ対戦成績に差が広がっているのは、やはりここ一番の集中力なのでしょう。20日はルーキーの青柳。こちらも対戦防御率は2.13と上出来であり、一度は7回零封の経験があります。勝負所でいいピッチングができなければ飲み込まれてしまいます。