広島巨人に全く歯がたたない2016年の阪神タイガース
2016年8月20日 巨人3-0阪神 50勝62敗3分けの5位
ゴメスをオーダーから外し、原口を5番一塁で起用、捕手には若い坂本を入れて純国産打線で挑む阪神。青柳は日本球界でも珍しいタイプで、サイドスローとアンダースローの中間のようなボールの出どころ。右バッターは自身にボールが向かってくるように見えるでしょうから、キーは左打者となると思ってみていました。
序盤はともにバタつく両先発
2回終わって、大竹は41球、青柳は50球とばたつく両先発。正直長い試合になると思いました。阪神は初回1死三塁というこれ以上ない先制のチャンスを作るも、高山、福留が倒れて主導権を奪えません。逆に巨人にいきなり先制点を奪われます。2番の左打者橋本に11球粘られて四球で出塁させると、絶好調坂本が初球を打ってヒットでチャンス拡大。4番阿部にも左中間を破られ1点を失うと、中継が乱れさらに1点。打撃力の弱い阪神としては、1点でも少なくしのがなければなりませんでした。マークしなければならない左打者にしてやられました。
青柳の投球リズムが打線に影響?
初回に失点した青柳ですが、5回2/3でマウンドを降りるまで追加得点は許しませんでした。2回を除いて6回まではすべて先頭打者を三振に切って取るも、4回を除いて、全イニングで四球を出していては、野手のリズムは狂います。そしていくら0点に抑えても8四死球だと首脳陣の評価は下がります。ルーキーに求めるのはつらいことですが、ローテーションを張っている投手なら自覚を持つべきです。
一方、巨人大竹は完全に立ち直り、快投を続けます。本来打たせて取る大竹が、まさかの10奪三振で8回を無失点で投げ切られます。投手がいいピッチングをすれば早々は打てません。しかし10個中、5個が見逃し三振というのは話になりません。見逃しが多いということは相手のリードがよかったのでしょうが、阪神打線としてはちょっと情けない限りです。7回巨人坂本の超ファインプレーに対して、初回陽川が2点目を許す後逸と、球際への強さ弱さがはっきり出た試合でした。
2点でしのいでいた阪神投手陣ですが、8回裏に登板した藤川が、ギャレットにバックスクリーンへ持っていかれます。青柳の浮き上がるボールにはかすりもしなかったんですが、ホームランバッターは恐ろしい。しかし若手ではない藤川ですから、これをやってはいけません。2点差で沢村であれば、劇場も期待できます。しかし3点差となればランナー二人出てくれないと何も起きません。クローザーとしてノンプレッシャーでマウンドに挙げてしまえば三者凡退も当然の結果と言えます。
中日に3タテして調子を取り戻したかに思えましたが、広島と巨人にともに連敗を喫して4連敗。単純に相手が弱かったからなのか。巨人にはこれで5連敗となりシーズン勝ち越しもなくなりました。これでいいのか阪神。明日の巨人先発は絶不調の高木。勝つならここしかないですよ。