阪神タイガースヤクルトと甲子園で3連戦へ鳥谷はスタメン?
2016年7月25日 ゲーム無し 38勝52敗3分けの6位
ついに鳥谷をフルイニング連続出場の呪縛から解いた金本阪神。皮肉なもので、その試合は先発全員安打で快勝。この大英断は意味があります。
鳥谷のスタメン落ちこの効果は個人だけではない
まずは鳥谷自身へのプレッシャーの解放があります。人気球団の阪神です。活躍しなかった時のファンのバッシングは日本一厳しいでしょう。事実、敗戦中には戦犯に挙げられ、自分の名前が新聞紙上を飛び交っていました。ポーカーフェイスの鳥谷は、表情に出しませんが、精神的苦痛はハンパないでしょう。
連続試合出場は代打でも代走でも続けられます。これで調子が悪いにも関わらず無理矢理打席に立つ必要も、守備につく必要もありません。そしてベンチから野球を見るという、いわゆる俯瞰の立場でチームを見ることができます。プレーしていると気付かないことでも、ベンチからなら感じ取ることがあるかもしれません。
鳥谷は、これまで打撃三部門のタイトルを取るような選手ではありませんでした。しかし、持ち前の選球眼で高い出塁率を誇り、打率や打点、そして本塁打も常に平均点を取り続けてきました。今シーズンほど、打率が落ち込んだことは、記憶にありません。残りシーズンは、少ないですが、どれだけ取り戻せるか。まずは、.270程度まで戻してもらいたい。呪縛から解き放たれた鳥谷ならかならずやってくれるはず。
真のポスト鳥谷は誰になるか
シーズンオフには、期待の新人に対して、使われてきたフレーズです。しかしフルイニング連続出場を続けていたため、守備固めですら甲子園の土を踏めませんでした。遊撃手はまず固い守りが重要です。鳥谷が先発時は、守備固めで出場して経験し、自身が先発時は貴重な時間を無駄にしない。本当の戦いがようやく始まりました。
候補者はたくさんいます。大和に上本といった西岡とセカンドレギュラーを争った猛者。北條、陽川という右の大砲好捕たち。そしてスーパーサブ今成など。また今ドラフトでも有力内野手を獲得するかもしれません。聖域を確保するのは誰だろうか。
鳥谷はベテランとてまだ35歳。老け込む年齢でもありません。ただ選手生命を少しでも延ばすためには、サードへの完全コンバートを考える時期に来ています。遊撃手とは運動量が異なります。守備範囲も狭くなり、失策も増えた鳥谷ですから、ここで生まれ変わるためにも新たなチャレンジがあったほうが張り合いがあるというもの。きっと鳥谷なら、いきなりでもこなしてしまうでしょう。
阪神タイガースの後半戦の目指すところは
もう順位を上げていくだけです。迎えた夏、高校生に本拠地甲子園を明け渡す時期もやってきました。その日までの最後の甲子園6連戦。まずは眼下の敵だと思っていたがいつのまにか4位に浮上したヤクルト。そして5位に転落した中日との3連戦というBクラス同士の争いです。ここは絶対に負けられません。7/26日の相手はヤクルト左のエース石川ですが、お得意の神宮ではありません。久しぶりに岩貞に勝ちをつけるためにも、打線はガンガン打ってほしいです。