阪神タイガース黒田の日米通算200勝の試合に0-7の大敗
2016年7月23日 広島7-0阪神 37勝52敗3分けの6位
黒田のユニフォームで応援するファンが多数のマツダスタジアム。昨日の予想通り、阪神は完全な引き立て役になりました。日米通算200勝達成の黒田。素晴らしいピッチングでした。阪神はこれを見て何を思うのか。いまだ後半戦未勝利。しかも広島戦の今シーズン負け越しが決定してしまいました。明日は明日こそは意地を見たい!
広島ナインは一丸、阪神タイガースは?
日米通算200勝にあと1勝。大記録に2試合の足踏みをしていた黒田です。やはり緊張感からなのか阪神が先制するチャンスがありました。先頭の緒方がヒットで出塁。2番には荒木が入っていましたが、送りバントをせずにヒットエンドランもゴロで何とかランナーが進みます。3番に入った高山は三振。4番福留が歩いて一二塁までチャンスが膨らみましたが、ゴメスはバットをへし折られて攻撃が終了。この時点で阪神の負けは決まっていたのかもしれません。
初回の広島の攻撃。先発岩崎は中10日と休養十分のはずがボールにキレがない。田中、菊池に連続四球と与えて無死一二塁。丸の当たりはあと少しでホームランという打球でしたがランナーが一三塁になり4番を迎えます。昨日3安打に2盗塁と暴れた助っ人はいきなり黒田に最高のプレゼントを与えます。レフトに打った大きなあたりはホームランとなり3点を広島が先制しました。
3点のビハインドを背負った阪神は、2回、先頭の鳥谷はヒットで出塁。昨日、今日とようやく復調かと思わせる鳥谷のバッティングです。しかし新井、そして梅野が黒田にひねられて連続三振。岩崎の当たりはルナがダイビングキャッチして3アウト。続く3回表の阪神の攻撃は1番からの好打順。しかしたった10球でスイスイと終了。そのリズムが攻撃陣にいい影響を与える好循環がやってきます。
3回裏は丸のタイムリー3ベース、そして月間打率が5割という新井のタイムリーであっさり2点を奪って岩崎をKO。これが阪神を追われた男です。大きな目標を持った首位広島は手をゆるめません。鈴木そして石原にもタイムリーを浴びてこの回4失点で0-7。個人がしっかりとチームの線となっている集団と、各個人がばらばらになっている集団。とても勝てそうな雰囲気は感じませんでした。ちなみに対広島9連敗は28年ぶり。
この試合唯一阪神で躍動した男はキャッチャー坂本
途中出場した阪神タイガースのルーキー坂本捕手。4回裏からマスクをかぶり、広島打線を無得点に抑えました。3回まで8安打7得点だった打線を、4回からの5イニング2安打無得点。解説者もべた褒めしていましたが、岩崎-梅野に見られなかった内角をドンドン突くリードはなかなかのものでした。しかも打ってはプロ初安打を含む2安打。初ヒットは200勝をあげた黒田からでした。原石はいるのです。これをどう育てるかは首脳陣次第。この大敗を心に刻んで生まれ変わらなければ阪神タイガースはプロではない。