阪神タイガース西岡がアキレス腱断絶で今季絶望に
2016年7月21日 ゲーム無し 37勝50敗3分けの6位
残念な西岡のリタイア
残念なニュースです。20日に担架で運ばれた西岡は今季絶望。西岡のようなムードメーカーは阪神にはいないタイプです。今シーズンも、怪我と戦いながら出場し、ようやく右打席も解禁できた矢先のアキレス腱断裂でした。しかし阪神に移籍してからの西岡は、怪我がつきものでフルシーズン戦えたことがありません。
2014年は開幕第3戦で福留と激突して、救急車で搬送。2015年は右肘屈筋挫傷の発症で長期離脱。今年は、大幅減俸を受け入れて、さらに絶対的なレギュラーからも外れ、進退をかけて臨んだシーズンでした。
大和、上本との三つ巴で高レベルなセカンドのレギュラー争いに勝ち、開幕から試合に出ていました。途中、左太もも裏痛で戦列を離れるも、ようやく調子を取り戻したところでの無念の戦線離脱。グラウンドに突っ伏したまま、涙を流していたような西岡の姿。それを見て、胸打たれなければチームメイトではありません。
この西岡に報いるためにもポストシーズンまで戦わなければなりません。そのためには10月になっても野球を続けていること。正直優勝は難しくなりましたが、現在の制度ではクライマックスシリーズがある。Aクラスへの階段をまず登らなければ、その資格はありません。
首位広島へのリベンジ機会
22日からは敵地広島での3連戦。あと2敗でシーズン負け越しが決まってしまいます。しかも現在は7連敗中。昨年も苦手でしたが、今年は輪をかけてカモられています。
先陣を切るのは、藤浪。対広島戦は、2試合に登板して0勝1敗の防御率4.20。しかも前回登板は物議をかもした懲罰登板とも思われる161球を投げた藤浪です。相手はハーラーダービートップの野村。そろそろ5勝目をあげてもらわないと、高卒入団後4年連続の二けた勝利が難しくなります。
2戦目は、岩貞があがると思われます。岩貞にとって広島は鬼門です。現時点で0勝3敗。防御率は3.45とまずまずながら、勝負所で打たれています。オールスターをはさんだ休養が吉と出るのか。そしておそらく相手は日米通算200勝を本拠地で達成すべくマウンドに上がる黒田。マツダスタジアムは相当な広島ファンでごったかえすでしょう。
応援も相当すごく、広島打線もより気合が入ることだと思われます。前回は、逆にそれが力みとなり、巨人に敗れた黒田先発試合でしたので、反省の意味を込めて挑んでくると思います。まさに四面楚歌状態。これを吹き飛ばすくらいの勢いがなければ、逆転でクライマックス圏内に入っていくことは難しいでしょう。
藤浪、岩貞と登板した後は、中5日でメッセンジャーが投げることもできます。対戦防御率は相当悪いですが、現在のエースはメッセンジャーです。できれば連勝してバトンをつないでもらいたいです。
そしてやはり頑張らなければならないのは、湿り切った打線。ゴメスとヘイグを入れ替えるくらいの荒療治も必要かもしれません。さらには、ヤクルトとオリックスが行ったようなトレードも期限ぎりぎりまで検討すべきです。