鳥谷の久しぶりのHRが出たがミスが続き巨人に連敗
2016年7月5日 巨人3-2阪神 34勝43敗3分けの6位
どちらともカード負け越しが続いているため、是が非でも撮りたい初戦、マウンドにはメッセンジャーが上がりました。対戦打率が異常に高い坂本をどう抑えるかがキーと予測していました。 まずマウンドにあがった内海は、得意の打たせて取るピッチングで三者凡退。
一方のメッセンジャーは、長身から投げ下ろす角度のあるピッチングで三者三振の最高のスタート。序盤のメッセンジャーは完璧で、9人をピシャリ。7三振を奪う無双ぶりを発揮しました。内海の方も、自分のペースを乱すことなく無失点ピッチングを続けます。
双方無得点で迎えた4回裏、メッセンジャーが先頭バッターに初ヒットを打たれます。送りバントでランナーを2塁に背負い、苦手の坂本を迎えます。しかし、今日のメッセンジャーは一味違いました。フォークで坂本を三振に切って取り、続く長野も抑えて無失点を続けます。前半の5回を終えて、ともに2安打で無得点ゲームが続いていました。
タブーを冒した阪神
こんながっぷり四つの試合では、いくつか冒してはならないタブーがあります。投手で言えば、不用意な四球や本塁打、野手で言えばエラーです。しかし我らが阪神は、6回裏一気に二つのタブーを冒してしまいました。1死からメッセンジャーが、この日初めての四球を中井に与えます。
そして、続く2番橋本のセーフティバントをゴメスがお手玉して、一二塁のピンチを背負いました。ここで千両役者坂本が登場。タブーを冒した阪神には、野球に神様が試練を与えます。坂本が打った打球は、メッセンジャーにグラブをかすめると、二塁手の逆を突かれセンターに転がりました。
一歩間違えば、ゲッツーですが、均衡を破るタイムリーとなりました。さらに、長野の犠飛。盗塁を挟んで、阿部のタイムリーと一気に3点のビハインドを背負いました。 こんなゲームは得点が入ると、一気に動き始め阪神も7回に押し出し四球、8回には鳥谷の本塁打で2点を返しましたが、今一歩及ばず2-3で敗戦。痛い星を落としました。
気になる巨人の走塁
何かメッセンジャーに癖があるのでは?そう思わせる走塁が二度見られました。失点した6回裏、中井が四球で出塁後、橋本の打席で初球にスチールを試みました。ファールになったので、盗塁にはなりませんでしたが、メッセンジャーが投げる前にスタートをきったように思えました。さらに2点を失い、2死一塁で阿部の場面。
ファーストランナーの坂本が、中井と同じようなスタートをきって、盗塁成功。直後に阿部にタイムリーが出たので、あまりに痛いプレーでした。これは改善しないと、とんでもないことになります。 結果的にミスした阪神が負けました。実は序盤に阪神は、もう一つミスを冒していました。
2回表の攻撃で、先頭の福留が2ベースでチャンスメイク。しかし、続くバッターが何の策も無く、三者凡退。1死三塁という状況を作って、何とか得点をしていれば、違った展開になっていたに違いありません。 明日は両軍とも若きサウスポーが先発です。しかもともに自身は連敗中ですが、お互いを得意とする相手です。岩崎にはこの上ないプレッシャーですが、ここを乗り越えると一皮むけるでしょう。