いよいよピンチに立たされた2016年の阪神タイガース
2016年6月27日 ゲーム無し 32勝39敗3分けの5位
オールスターまでノルマ10勝4敗 早ければ30日にも自力優勝の可能性が消滅してしまう阪神。金本阪神がいよいよ苦境に立たされていますが、下を向いている時間はありません。オールスターまで残り14試合。セ・リーグ全5チームとの対戦が待っています。
DeNA、中日との6連戦の後、巨人、広島と6連戦、最後はヤクルトと2試合です。10勝4敗でいっても借金1と5割に届きません。でもこれくらいの勢いがなければ、追撃態勢は整いません。12球団最低打率の阪神としては、少ない得点で守り勝つしかありません。ここはベテラン勢に踏ん張ってもらいたい。2,000本も達成して好調を持続している福留、一時の絶不調から抜け出したゴメス、試合にでるため貪欲に外野にも調整し続けている西岡、そしてやっぱりキャプテンの鳥谷。彼ら4人に底力を見せてほしい。
金本監督の目指す超変革野球は若手が中心でしたが、それはベテランがチームを支えてこそです。ベテランたちが流れを作り、若手たちが力を出せる雰囲気づくりをすれば、今こそシーズン当初から起用され続けてきた男たちが躍動すべき瞬間です。今は打で頼りになる中谷は、前試合での守備の借りをぜひともバットで返してほしい。
そしてやはり先発陣には7回まで投げぬいて、勝った状態でリリーフにつながなければいけません。3試合の登板が予想されるメッセンジャー、2試合ずつの登板であろう藤浪、能見、岩貞。これを全部勝ってもまだ9勝です。もうすぐ始まる甲子園予選ではないですが、4本柱にはトーナメント気分で戦ってもらいたい。
リリーフ陣は、新外国人サターホワイトがようやく7月にはベールを脱ぐでしょう。この時期に加わる外国人に過度な期待は禁物です。それでも今の阪神には何かにすがりたいのも事実。新しい風を運んでもらいたい。ただサターホワイトの加入で、ドリス、マテオには刺激になっているでしょう。しかし忘れられている男たちがいます。なかなか二軍から這い上がってこられない先発の岩田、そしてセットアッパーの福原は何をやっているのか。まさにチームの助けになるのは今しかありません。
オールスターファン投票で高山選出
原口が育成出身で一時捕手部門トップに躍り出ましたが、残念ながら中村(ヤクルト)にうっちゃられました。それでも高山が、外野手部門で3位に滑り込み、阪神の選手として唯一ファン投票で選出されました。しかも新人での選出は、セパ両リーグで高山だけです。最近は交流戦の導入で、セパの対戦は正直新鮮味が薄れています。
しかし選手にとっては、なかなかトッププレーヤー同士が同じベンチに座る貴重な機会です。しかもそれは新人の場合は、やはりせっかくの機会に何かを掴んで帰ってきてほしい。ファン投票選出の選手としては川端(ヤクルト)や筒香(横浜DeNA)など屈指の左打者たちにぜひ声をかけるべきであろう。