オリックスとの交流戦最終戦は原口のツーランが決勝打に
2016年6月20日 阪神2-0オリックス 32勝36敗3分けの4位(5位より浮上)
ともにリーグで最下位を争うチーム同士の交流戦最終戦。何とか阪神が終盤の得点で勝って、交流戦を7勝11敗で終えました。勝つには勝ちましたが、今後のリーグ戦に不安いっぱいの阪神。もうシーズンは半分終わりました。立て直しは早めにお願いします。
岩崎-藤川-ドリスで完封リレー
ともに不調のチームだけに、活気があまり見られない試合になった感があります。それでも何とか勝ちを拾った阪神の原動力は投手陣でした。岩崎に勝利投手はつきませんでしたが、7回を5安打無失点6奪三振に抑え、堂々としたピッチングでした。相手がオリックスだっただけに、評価が難しいですが、安定感はありました。
ピンチとしては2回ほどありました。まず4回表には1,2番に連続ヒットで無死一二塁。ここから糸井、モレル、奥浪というクリーンナップ。特に最初の糸井を抑えたことが大きかった。3人すべて飛球に抑えて先制点を許しませんでした。90球を超えて挑んだ7回は、下位打線に四球とヒットで2死満塁というピンチを迎えます。
打順は好投を続けていた先発の西。終盤だけに当然代打を送られますが、その役目はベテランの中島に与えられました。少し球威が落ちてきたようにみえましたが、2-2からの5球目ストレートは内角への143キロ。中島はまったく手が出ず、見逃しの三振に倒れ、岩崎は渾身のガッツポーズでした。
8回は藤川がマウンドに上がります。不調のオリックス打線だからなのか、球児が復調したのか、ジャッジが難しいところですが、ストレートを軸に三者凡退。そして先制点を奪った後の大事な9回はドリスが登板。もうクローザーに慣れてきたような雰囲気は頼もしく見えました。T岡田に打席のチャンスを与えず、12球で三人を料理して見事に3セーブ目を挙げました。
決勝点は一塁手スタメンだった原口の一発
8回の先制・決勝アーチは、原口のバットから生まれました。捕手ではなく打撃を買われてまさかの一塁手としての先発だった原口。気負いがあったのか連続三振に倒れていました。しかし第3打席でしっかり送りバントを成功させていたので、多少余裕があったかもしれません。そんな原口の第4打席は8回1アウトで回ってきます。
先頭の鳥谷が四球で出塁。この回からオリックスのマウンドには佐藤達也があがっていました。西岡を見逃し三振に切って取ったボールは、あまりにも素晴らしくちょっと得点を諦めたほどでした。しかし5球目のスライダーを捕らえた打球は、切れることなくレフトスタンドぎりぎりに飛び込む先制アーチとなりました。実にチームとして15試合ぶりのホームラン。
交流戦でたったの3本目のホームランが貴重な決勝点となりました。 最後になりましたが、福留は見事に日本1,500本安打を達成。さすがのベテランの味でした。一方、二度のチャンスでの打席で、ともに三振してしまった中谷はもう少し積極性を見せてほしかった。