福留のサヨナラでソフトバンクに勝利!
2016年6月17日 阪神3x-2ソフトバンク 31勝34敗3分けの4位
やってくれました。さすがはベテランの味。残り8本で日米通算2,000本安打を達成する福留。今日の試合では猛打賞で一気に残り5安打に。そして3安打目は殊勲のサヨナラヒットでした。藤浪に勝利はつきませんでしたが、まず初戦をとって勢いがつきました。さあ明日18日も続いてほしい。
得点の仕方に強さを感じたソフトバンク
ゲームが始まる前時点で、借金4の阪神。借金5がデッドラインと思っていただけに相当大事なゲームがスタート。先発はスライドで迎えた藤浪で立ち上がりは順調。1安打打たれるも併殺でしのぎ、3回を9人で抑えます。三振も4つとっていましたが、ストレートのシュート回転がかなり気になる序盤でした。
両軍無得点で4回表のソフトバンクの攻撃を迎えます。攻撃前に早くも円陣を組むソフトバンク。すると悪い藤浪が出てしまいます。先頭の今宮にストレートの四球。城所はバント失敗などありましたが、センター前に転がし無死一三塁。柳田の初球にスチールで二三塁。
柳田の当たりはボテボテのセカンドゴロでしたが、どこにも投げられず先制点を許します。続く内川も、決してあたりはよくありませんが芸術的なバットコントロールで一二塁間へ転がされ2点目。その後、無死満塁まで攻め込まれましたが、なんとかしのぎ2点で終了。
しかし正直まともなヒットは1本もありませんでした。それでもボール球を振らない、打つコースが徹底しているなど、チームとしての底力をまざまざと見せつけられた4回表の攻撃でした。
一方の阪神の攻撃。5回裏は1死から梅野がヒットで出るも、続く藤浪が3バント失敗。こんな失敗をしていたら流れは来ないと思っていました。しかしソフトバンク先発中田の独り相撲が顔を見せ、6回に阪神が同点に追いつきます。
1死から福留がヒットで出塁。ゴメスは倒れて2死となるも西岡の四球、高山の内野安打で満塁。ここで遅れてきた男、伊藤隼太の登場。キャンプ中の大けがにより今日が開幕となった伊藤。いきなりスタメンに起用してくれた監督にこたえたいところです。
打ちたい気持ちを我慢し続けると、中田が根負けして押し出しの四球。さらに今日が誕生日の梅野もしっかり見極めで連続の押し出し四球。ここを勝負と見た金本監督は藤浪に代打・狩野を抜擢。しかしソフトバンクも中田を諦めて継投に入ると、内野フライに打ち取られてしまいました。
俊介の足がキーとなった9回のサヨナラ
このままお互いのリリーフが頑張って、9回裏の阪神の攻撃も2死。延長を覚悟しましたが驚異の粘りを発揮します。今日エラーもしていた北條がヒットで出塁。代走に俊介を起用すると、期待に応えて盗塁成功して得点圏にランナーを進めます。ここで千両役者福留が、ソフトバンククローザー・ファテから値千金のサヨナラタイムリー。
ビデオ判定までなりましたが、あれがアウトになったら甲子園は暴動が起きていたでしょう。明日18日も勝てばセ・リーグで唯一ソフトバンクに勝ち越したチームとなります。ぜひともメッセンジャーに踏ん張ってもらいましょう。