能見篤史は36歳で2016年は再び活躍できるか?
かつての巨人キラーも崖っぷちのシーズン 夢であってほしかった屈辱敗戦
2015年8月19日、首位として東京ドームに乗り込んでの巨人戦。阪神に
とって数々のワースト記録を更新される屈辱的な日となりました。
巨人内海、阪神能見という通算8回目の左腕同士の先発でスタート。
過去7度の対戦は阪神の全勝(能見6勝)という相性そのままに4回
まで3-0と阪神がリード。
能見も4回までノーヒットにおさえており、5回の表巨人の攻撃が、
50分間を超えてもまだ終わらないものになるとは誰も予想できない
展開でした。
ところが、先頭からの4連打と犠飛であっという間に同点になっても
勢いは止まらず、さらに3連打をあびて勝ち越しを許す。
この間6長短打をあびた能見はここでKO。
後続の投手も流れを引き戻すことなく、ことごとく安打を浴びて
スコアボードには屈辱の12という信じがたい数字が刻まれました。
打者17人、セ・リーグタイ記録の6本の2塁打を含む10安打のつるべ打ち。
巨人戦での1イニング二桁失点はもちろん初で、12失点に打者17人も球
団ワースト記録である。その後は、反撃する気力もなく、3-12で敗戦。
この敗戦でもまだ首位であった阪神だが、とてもその面影は見えない
大屈辱でした。猛攻前にマウンドから姿を消していた内海に勝利は
つきませんでしたが、内海-能見のマッチアップによる不敗神話も
跡形もなく砕け散りました。
能見自身、通算9勝9敗、4連勝中で二けた勝利に挑戦した一戦で、
まさかの歴史的ゲームを演出するとは思わなかっただろう。 1
00勝への懸け橋のため大事なシーズン 通算11年84勝70敗、防御率3.24、
1143奪三振。素晴らしい成績であり、あと16勝で100勝達成です。
しかしここ2年、能見の調子が明らかにおかしいです。
ローテーションを張るようになってから、シーズン負け越しすら一度も
無かったにも関わらず、2014年、2015年とともに13敗を喫し、連続の
負け越しである。
しかもその13敗と言う数字は2年連続でリーグ最多。2015年にいたっては、
敗戦数だけではなく防御率、被安打、自責点、失点すべてがセリーグ
ワースト1という惨憺たる結果でした。
生きのいい若手が出ていれば先発烙印だったかもしれません。後半は、
故障した呉昇桓の代わりに中継ぎ登板も経験しましたが、ここでも結果
は出ませんでした。
やはり能見には先発しかないのです。2015年に3年契約を結んでいるため、
2017シーズンも安泰ではありますが、今シーズンの成績次第では100勝と
言う数字は遠のいてしまいます。
金本監督の期待も熱く「技巧派ではなく、速球派を目指せ!」とハッパを
かけ続けています。
確かに老け込むにはまだまだ早いです。巨人戦20勝をあげており、かつて
は3シーズンにまたがって8連勝を記録した巨人キラーです。
2015年の対巨人戦成績は2勝2敗、防御率5.01と前述の試合の影響が
かなり大きいです。巨人とはチームの分が悪いので、大きく勝ち越す
ためには能見の復活が欠かせません。
シーズン勝利のキャリアハイは13です。これを上回って、一気に100勝を
達成するくらいの勢いを出してほしいものです。
福留に続いて35歳オーバーの復活をファンは期待しています。