FA左腕の高橋聡文投手は2016年どのくらい活躍できるのか | hanshintoratoraのブログ

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高橋聡文 待望の経験豊富なリリーフ左腕が阪神に誕生


新・勝利の方程式「TFM」を築けるか??


昨シーズン阪神のリリーフ陣は、呉昇桓がセーブ王、福原がホールド王に輝くなど

良い成績を残しました。しかし、セットアッパーでともに活躍した福原、安藤は

もうベテランの域に達しています。


左の中継ぎ陣は、昨年実に8人がしのぎを削り、最も多く登板した高宮で52試合。

35歳の高宮の数字はキャリアハイであり、連続して活躍したことが無いという

経験の無さが心配な点です。


まさに阪神にとって補強ポイントであったところに、正直ノーマークだったFA戦士が

手を挙げてくれました。中日で、実働12年、405試合登板、99ホールドの実績を

残した左腕、高橋聡文投手です。


32歳とバリバリの若手と言うわけではありませんが、経験豊富で働き盛りの

即戦力というところです。2001年にドラフト8位という下位指名で中日に入団した

高橋投手は、2004年以降、落合政権下で実力をメキメキと発揮します。


小柄ながらも全身を使ったダイナミックなフォームから繰り出される

150キロ越えのストレートが武器です。2005年から2010年までは年間

約50試合に登板するほど、首脳陣に信頼され、実際に貢献していました。


キャリアハイは2010年シーズンで、63試合に登板し、驚異の防御率1.61を記録

するなど4勝31ホールドの成績でリーグ優勝に大きく貢献しました。

岩瀬仁紀、浅尾拓也とともに中日の勝利の方程式として大車輪の活躍でした。


ところが、翌年からは左肩痛や左肘痛に苦しみ、納得のいくシーズンを送る

ことができない時期が4年間ほど続きます。それでも昨シーズンは、長いトンネルを

抜けて復活の兆しを見せ、中継ぎスペシャリストとして再アピールに成功しました。


そして心機一転、ユニフォームを縦じまに変えて本当に意味での再起を目指します。

ランナーを背負った場面での登板も多いリリーフ陣ですが、高橋投手はそのような

場面でこそ力を発揮できる投手といえます。


というのも投球回数を奪三振数が上回っていることが示すくらい三振が取れるということと、

極端に四球が少ないためです。退団した呉昇桓の後釜ストッパーであるマルコス・マテオ、

セットアッパー福原とともに、新・勝利の方程式「TFM」を形成し、3名が50試合近くの

登板数を記録するようになれば、阪神は必ず首位争いを演じているはずです。


新天地と言うことで、どうしてもペースアップしてしまうかもしれませんが、

しっかりキャンプを過ごし、JFKの一角だった左腕ジェフ・ウィリアムスばりの活躍を願います。


 


金本監督の狙いはもうひとつある


阪神の補強ポイントにまさに合致したからこそ、金本監督は自ら電話アタックもして

高橋投手の入団にこぎつけました。自身も選手時代何度も対戦してその実力を肌で

感じたからにほかありませんが、実は監督の狙いはもうひとつあると言われています。


実は高橋投手は、中日を離れることが決定後、残された後輩メンバーから残念がる

コメントが多くあったくらい、かなり慕われた存在でした。マウンド上のしぐさや

表情だけで判断すると、どちらかというと物静かな印象です。


ですが、後輩投手たちの面倒見がよいだけでなく、投手陣と野手陣の懸け橋的な

存在だったというくらいですから、コミュニケーション能力に長けた方なんだと思います。


タイガースには、実力は持っているものの伸び悩んでいる若手がたくさんいます。

彼らに対して自身の経験を話すことで、人材育成につながると考えたからではないでしょうか?

実際、リリーフは抑えて当たり前、打たれると叩かれるという精神的にタフなポジションです。


その修羅場を潜り抜けてきた経験は、まさに生きた教材です。福原、安藤の超ベテランには

聞けなくても、高橋お兄ちゃんには聞けることもあるかもしれません。

そういう意味も、阪神にとって良い補強になったと思います。