福原忍は2016年もホールド王になれるのかクローザーになるのか | hanshintoratoraのブログ

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福原忍  投手キャプテンは究極の便利屋に!


益々重要視されるセットアッパー

日本列島を、歓喜から絶望に変えた世界野球の韓国戦は忘れられません。

先発大谷が韓国打線をほぼ完ぺきに抑え、3-0のまま最終回へ突入します。

普段、チームでは先発を務める選手が、急造チームでセットアッパーを任され、

そのままクローザーの役割をも全うしようとした矢先の逆転劇でした。

テレビ越しに見ても勢いの差は歴然で、誰が登板しても同じ結果になったことでしょう。


プロ野球創設当初は、先発完投が当たり前の時代でしたが、今の野球は

リリーフの存在がどんどん増しています。


最終回の3つのアウトを取って試合を終わらせるのがクローザーなら、

セットアッパーは試合を落ち着かせたままクローザーへつなげる、

もしくは試合の流れを断ち切るなど、役割は多岐にわたります。


かつての阪神・藤川や、中日・浅尾、巨人・山口などがそうであったように、

試合終盤の7回か8回に当然のように登場して、

相手チームの主力打者を抑える様は圧巻でした。


登板の準備はほぼ毎日で、同点や劣勢の場面でも、

またイニングを跨いで投げるケースもあります。


年間50試合登板なんて数字は、当たり前になりつつあり、

総試合数の約半数の登板もありえるくらい

セットアッパーの役割は重要になっています。


たった一回の失敗を、戦犯とののしられる精神的にも

本当にきついポジションです。


連投が必要とされますので、若手が起用されることが多かったですが、

ここ最近ベテランが再ブレイクしてセットアッパーの椅子に

どっかりと座るケースが出てきました。


野球人生の最後を楽天で過ごした斎藤隆は、大リーグに挑戦した

35歳の年から55試合以上のリリーフ登板を6年も継続し、

名門レッドソックスのクローザーを務めていた上原浩治も

41歳で迎える来シーズンは、セットアッパーでスタートします。


日本球界に目を移すと、2年連続で日本一となったソフトバンクには、

五十嵐亮太が、そして阪神には福原忍が、ともに

35歳を超えるシーズンで不動のセットアッパーに上り詰めました。


衰え知らずが、3年連続最多ホールド王へ


2015年オフには、相当数のベテラン選手が引退したおかげで、

福原は現役では14番目に高齢の選手となりました(所属未定の選手を含む)。


それでも現在39歳の福原は、チーム最年長となった今シーズンも

現時点ではセットアッパー第一候補と言われています。


昨シーズン、自己最多の61試合に登板し、39ホールドポイントを記録。

見事2年連続で最優秀中継ぎ投手(ホールド王)に輝き、

自身が持つ球団最年長タイトルホルダーの記録もあわせて更新しました。


元々は、先発投手として二けた勝利を3度記録するなど

阪神のローテーションを支えていた一人でした。


しかしながら2007年以降は不調の年が続き、二軍生活や

敗戦処理なども経験します。


ところが、2011年に中継ぎと言う新たな働き場を得ます。

当初はビハインドの場面での登板に甘んじましたが、

当時のセットアッパーたちの不調も重なり、

実力でそれを定位置としました。


2012、13年はともに防御率1点台と抜群の安定感を誇り、

さらにもともと定評のあったストレートも、その当時

球速153キロを記録するなど水を得た魚のような活躍でした。


さて今季も変わらずセットアッパーでの活躍が期待されています。

ですが、クローザーに予定されている新外国人マルコス・マテオ投手の

状態次第では、一転クローザー抜擢の可能性も捨てきれません。


先発以外は何でもこなす究極の便利屋は、今シーズンから

投手キャプテンと言う新たな役割も増えました。

衰え知らずの39歳が、最年長記録更新をかけて

3年連続最多ホールド王へひた走ります。