人気blogランキングは? それにつけても、このご時世、SNSだ、なんだかんだと、いい加減で無責任、フェイクな情報が、「オーバー情報」の中で、わんさかと飛び交っていることか。
 とても恐いのは、そんな情報etc.(オリジナルなコンテンツならまだしも、大抵はコピペ切り貼りである)を、ごくごく一般人、つまり素人さんでも誰でも、アプリ一つで玄人ばりのもっともらしい出来栄えで、手軽に発信できることである。
 はたまた、他人のブログやツィートやインスタに「いいね」することで、単純に「同意」「推奨」するならまだしも、それはそれでいいのだけれど、あたかも、評価、審判したかのように、意識してかどうだか、己自身がちょっと「偉そうなポジション」に立ってしまっていることである。
 早い話、パソコン一つ、自由自在に操ることさえできれば、たちどころに全知全能の神の如くふるまい、さらに時として、血迷うことだって不可能ではないだろう。現に、そんな輩が、目を覆うばかりの所業に及び、事件になることだって日常的に起こっている。
 パソコンやスマホなんてのが、この世に存在しなかった時代を生きてきた私ならずとも、「なんだかイヤだね」感を拭い去れぬ方は少なくはないだろう。
 ところで、若者たちからスマホを奪ってしまったら、彼らは、あたかも己の「頭脳」を喪失してしまった状態で茫然自失といった風になってしまうこと必定だと、私は確信している。
JULIYA KODAMA まッ、「ざまァみろ」なんて、片時もスマホから目を離さず、スマホで会話する(真の会話ではないが)連中に対して、ちょいといい気持ちになるのである。
 もちろん、時代と共にIT抜きにビジネスもあり得ない状況であることは、百も承知だ。しかも、個人の生き方だって頑なにいにしえに固執していると、時代に取り残された感もあり、いわゆる「便利さ」も享受できないという、一抹の寂しさはあるけれど、まァ、それでも充分に、楽しく生きていけるわけで、どちらがいいというワケのものでもないだろう。
 時代を比較して良し悪しを言っているわけではない。ここは、個々人の価値観に依拠していただく以外はないが、時代の趨勢は、とにかく、しかと把握して対処する必要はあるだろう。
 まッ、極論はともかく、極めて個人的に身近な情報一つに限って言えば、かつても今も、「スマホ」時代に似たことは、大なり小なり結構あるのである。
 例えば、つらつら周囲を見渡してみると、身近な親類縁者や向こう三軒両隣から発せられる言葉にも、エッと思わず声を上げ、認識の違いとか、誤解も誤解と悲しくなってしまうようなことが潜んでいたりする。
 さらに言えば、私自身はちょいと埒外にして、たとえ父や母から発せられる言葉を、「愛」と「思いやり」をベースに、非の打ち所のない平衡感覚のあるものだと信じていたら、悲しいかな、とんでもない大間違いである。
 なんだろう、「親とて人」だからしようがないにしても、それらの言葉が、私や周囲の人々の心を深く傷つけるものであったとしたら、しかも、すでに親なく、直接、それらの言葉の真偽を確かめ得ない今となってみると、一体、何に救いを求めたらよいのだろうか?
 私は、身につまされて思うのだけれど、やはり裏取り捜査ではないが、少なくともあらゆる多面的な情報収集と、様々な分析・検証、それよりなにより、普段からの旺盛な好奇心による知識と常識の蓄積、己の判断力と想像力の切磋琢磨、研鑚が必要である。
 いやはや隔靴掻痒なことを言っているのが、私にも分かっているので、如何とも表現しがたいのだが、世の中、何が何でも「己が正しく」「すべて相手に非があり」「身の程知らず」で、「反省しない人」は、結構いるもので、文字通り、自らのポジショニングが定かでないままに、ものを言ったり、行動したりするので、本当に迷惑を通り越して悲しきことこの上ない。
 それはもう、言語道断、人間性をすら疑ってみたくもなり、なんだか、その人の姿形まで「醜さ」の極みと、私には見えてしまう。
 が、ちょいとややこしいのは、中には、「身の程を知り」ながら、「我が身をわきまえぬ」挙に出たり、ものを言ったりする「輩」も結構いることで、「エッ、この方どうしちまったんだい!?」なんてのを通り越して、これはもう「質が悪い」としか言いようがない。
 明らかに、己の「身の程」を、まま知っているが、それ故に(よくよく考えれば、「原因」や「非」は、己にある「弱み」のために、その生身をもって面と向かえないのか)、都合よく「己を棚上げ」にして、なんだか拾い集めた「情報」や「根拠」によって、手前味噌な「言い分」を構築し(ちゃんと、事あれば「逃げ道」のあるようにと怠りないのだが)、「言いがかり」をつけ、「誹謗」「中傷」し、とどのつまり下品(げぼん)な「脅迫」をしているからどうしようもありゃしない。
 本来、「身の程を知ってる」人は、我が身をわきまえ、自ずと「賢い」社会生活を地道に営んでいるわけで、フェイクな情報etc.を盾に社会の害になったり、ましてや「人の心」を傷つけたりは決してしないものなのだけれど…。
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