夢を見る。
夢を叶える。
夢は叶う。
このことを意識し始めたのは、中山庸子さんの「夢ノートの作り方」と出会った時である。30年近く前になる。30年! 私はてっきり、寝ている時に見る夢のことで、夢判断とか、夢占いとか、そういうたぐいの事かと思ったら、起きている時に見る夢の事だったこともあり、衝撃を受けた。
触発されて、自分でもノートを作ってみたけれど、あれから何が変わっただろう。
私が見た夢は、東京での一人暮らし、洋室に住むこと。
アイドルにも、憧れていた。特にアラフォーの人達は、アイドル全盛期を楽しんだ世代である。オーディション番組もあったし、ベストテントップテンもあったし、明星平凡もあった。誰にも言わなかったけれど、漠然とアイドルに憧れた人はいると思う。
私はいつだったか、母方の祖母にだけ、「歌手になりたい」と言ってみたことがある。祖母は「無理に決まっている」など言わず、そうなんだ、と聞いてくれた。
大人になった私は、東京で一人暮らしを叶えた。小さいワンルームだったけれど、洋室に住んだ。
宝塚に狂った時には、ジャズダンス教室にも通った。
結婚してからは声楽を習い、舞台の上で一人で歌いもした。
アイドルになるとか、プロのダンサーや歌手になるとかは叶わなかったけれど、発表会出演の経験を積んだ。それくらい、って思うだろうか? プロになれなかったんだから、叶わないってことだよね、って思うだろうか。どう思うかはそれぞれ自由だが、行動することで、「こういう形でなら叶えられる」と納得がいく。
プロになれなくても、趣味として、ライフワークとして付き合っていくのも、十分ありだ。
夢が叶うか叶わないかは、行動してみれば分かること。
こういう形で叶えるのもありだ。家庭を持ちながらだと、これくらいが自分にはちょうどいい。落としどころは、必ず見つかる。
夢ノートの本と出会って30年。あれから私はずっと、私のままだ。
また新たな、夢ノートでも書いてみようかと思う。