雑誌のこと | 風の通り道

風の通り道

主にエッセイを発表します

 

 我が家は二重サッシになっている。なので、家の中と外では、少し温度に差がある。今日は天気が良く、温かいと思って、つい、半袖で出てしまった。失敗したと思ったが、引き返す余裕はない。風が吹けば寒い、夕方になって陽が沈めば寒くなると言うことを、うっかり忘れてしまっていた。

 

 今日、手芸雑誌の「コットンタイム」を買った。値段は1400円。え? と思った。特別号ではない。付録も変わりない。昔は、880円くらいで買っていたような気がする。少なくとも、1000円するかしないかの時代はあった。値段が上がったんだな、と思った。けれど、買うのをやめる気にはなれない。断捨離しても、コットンタイムだけは処分できない。今は電子書籍もあるし、型紙の販売もある。でもやはり、紙書籍を買いたくなるのだ。

 

 そう言えば「公募ガイド」は季刊誌になった。この間買いに行ったら「冬号」とか書いてあった。ちなみに、私と夫の出会いのきっかけの雑誌である。昔は、同人誌サークルの募集欄があった。個人で無料で、いくらでもネットで作品を発表できる今の人達には、分からないだろうか。昔は、自分の作品を誰かに読んでもらおうと思ったら、同人誌サークルに入る必要があったのだ。

 

 時々読みたくなるのが「詩とメルヘン」 今は詩とファンタジーと言う雑誌になっているが、かつてはやなせたかしさん編集による「詩とメルヘン」だった。きたのじゅんこさん、太田慶文さんが活躍されていた。今は便利で、某サイトからお取り寄せができる。夢見た頃に、瞬時にタイムスリップである。

 

 本や雑誌には、ずいぶん助けてもらってきた。一人になりたくて、やっと一人になったら寂しくて、時間の使い方が分からなかった時も、雑誌をめくっていた。その時の雑誌は、今も宝物。

 

 時代の流れで、主婦雑誌が廃刊休刊になったのは、寂しい所。近々、生活系の雑誌でも買ってみようかと思っている。