コーヒーポット、ドリッパー、サーバーが出てきた。がしかし、計量スプーンがいまだに発掘されていない。箸もスプーンもフォークも、しゃもじもお玉も、キッチン、と書かれた段ボールの中にあるとは思うのだが、つい、後回しにしてしまっている。普段の食事では、割りばしを代用している。
100円ショップで、普通の計量スプーンを買った。コーヒーの粉は、大匙1で6グラムとのこと。私は20グラムで300ミリリットル入れるので、大匙3と小さじ1(2グラムらしい)で、大阪から買ってきたコーヒーを淹れた。それを知った夫。
「新しいコーヒースプーン、買っちゃいなよ」
言葉に甘えて、またまたネット注文。
本当に気に入るものって、案外少ない。持つ所は木製だけど、スプーンの所は金属だったり、長さがもっとあったらな、とか、いろいろ思う。フックにかけられるよう、穴が開いていたらな、とか。
ガラスの容器に入れているので、スプーンの所も木製がいい。カチャカチャと、音がしない方がいい。
何とか、買った。
良さそうな物があったら、また買えばいい。買った物を、壊れるまで必ず使わなければならない決まりはないのだ。
それにしても、何日ぶりだろう。自分でゆっくり、コーヒーを淹れたのは。
プロに入れてもらったものは、もちろんおいしい。しかし、自分で丁寧に入れたコーヒーは、入れる時間も含めて格別なのだと思った。