風の通り道

風の通り道

主にエッセイを発表します

 

 コーヒーポット、ドリッパー、サーバーが出てきた。がしかし、計量スプーンがいまだに発掘されていない。箸もスプーンもフォークも、しゃもじもお玉も、キッチン、と書かれた段ボールの中にあるとは思うのだが、つい、後回しにしてしまっている。普段の食事では、割りばしを代用している。

 

 100円ショップで、普通の計量スプーンを買った。コーヒーの粉は、大匙1で6グラムとのこと。私は20グラムで300ミリリットル入れるので、大匙3と小さじ1(2グラムらしい)で、大阪から買ってきたコーヒーを淹れた。それを知った夫。

「新しいコーヒースプーン、買っちゃいなよ」

 言葉に甘えて、またまたネット注文。

 

 本当に気に入るものって、案外少ない。持つ所は木製だけど、スプーンの所は金属だったり、長さがもっとあったらな、とか、いろいろ思う。フックにかけられるよう、穴が開いていたらな、とか。

 ガラスの容器に入れているので、スプーンの所も木製がいい。カチャカチャと、音がしない方がいい。

 

 何とか、買った。

 良さそうな物があったら、また買えばいい。買った物を、壊れるまで必ず使わなければならない決まりはないのだ。

 

 それにしても、何日ぶりだろう。自分でゆっくり、コーヒーを淹れたのは。

 プロに入れてもらったものは、もちろんおいしい。しかし、自分で丁寧に入れたコーヒーは、入れる時間も含めて格別なのだと思った。

 

 

 コーヒー自体は、毎日飲んでいる。駅ビルと周辺にいくつかお店があるので、その日の気分で立ち寄っている。

 

 この間、一つ、専門店を見つけた。店内で飲むことはできなくて、豆・粉・ドリンクすべてテイクアウトである。それでも、豆の種類がたくさんあるのが嬉しい。荷解きついでに出てきたタンブラーを持って、さっそく出かけた。マイタンブラーを持って行くなんて、「私ってちょっと、意識高い系♪」と、気を良くしていた。

 が、飲んでみて、せっかくのコーヒーの味と香りを、タンブラーの飲み口というか、パッキンのパーツの臭いが邪魔をしてしまっていた。途中からパッキンを外して、何とかおいしく飲めた。 

 調べてみると、やはり、パーツの臭いはあるようで、重曹がいいと知り、さっそく漬け置いてみた。結果は、どうなのだろう?

 

 紙コップでは、持ち運びが難しい。公園まで歩く数分でも、振動によるこぼれが気になる。手にずっと持って歩くのもどうかと。

 これまたネットで見てみると、ホルダーなるものが様々出ている。なんとか、「これなら」というものを見つけ、注文した。

 

 自作も出来ることが分かった。落ち着いたら、ハンドメイドを再開させたい。 

 

 

 荷造りは業者にして頂いたものの、荷解きは自分。まだ、ほとんど手つかずの洋間の段ボールの山を見ては、「どうすんだ?」の言葉しか出てきません。でも、これみんな、持っていたものなのです。以前の家では、全部収まっていたものなのです。収納スペースが少ないというより、我が家の荷物が多い。でも、収納スペースがあったらあっただけ、荷物って多くなると思いませんか? 今はスペースに合わせて、少なくしている最中です。

 

 今日はやっと、リビングで食事ができるスペースを作ることができました。今まではキッチンで、折り畳みの小さなテーブルを使っていました。キッチンに置いたダイニングテーブルには、処分予定のガスコンロが幅を利かせていて、まだ使えないのです。

 

 こっちの物をあっちへ、あっちの物をこっちへ。まだ出しただけで、物の定位置が決まっていないので、雑然としています。

 

 疲れます。そんなとき私は、お酢ドリンクを作ります。黒酢・ポッカのレモン汁大匙2、液体のパルスイート大匙1を、氷水で割ります。私にとってジュースと言ったらこれです。

 クエン酸が体にしみこんで、疲れを癒してくれます。

 

 とりあえず、今日は終わり。よく働いた一日でした。

 

 おやすみなさい。良い夢を。