我が家の本棚 -6ページ目

我が家の本棚

大好きな読書について書いてます。
お酒や音楽、趣味のバレエ、鉛筆デッサン、ナンタケットバスケット関連話も時々。



お久しぶりですー


6月に入りましたね
先月受けた白内障手術
お陰様で経過は順調です
家の中では
裸眼で過ごせるようになり
テレビを見る時や運転時には
取り急ぎ作った眼鏡で対応

もう少し視力が落ち着いて
眼科からオッケーをもらったら
遠近のコンタクトを作る予定です
老眼がほとんど無くなり
読書が捗るのでサクサク読んでます

昨年購入したのに
元気な時に読もうと温存してました

書評通りの読み応え
数々の賞を受賞してきた
ノンフィクション作家さんの
渾身の一冊です
本当に読んで良かった



ご主人の闘病と
透析医療の現実を
大変読みやすい文章で
お描きになっていて
著者のあまりの聡明さに唸りました

題材である透析について
私自身の無知ぶりは
自覚していましたので
理解出来るのか少し不安でしたが
心配は杞憂に終わりました
明瞭で冷静な筆致
でも真摯で温かなお人柄が
随所に感じられました
そして
取材力はさすがのひと言
浮ついた表現は一切見当たらず


緩和ケアを受けられる病気
限定されているのご存知でしたか?
私は全く知りませんでした
癌と重度の心不全の患者さんしか
対象でないという恐ろしい事実
世の中知らないことだらけです

この本を読み
絶対に知っておいた方が良い話を
知ることが出来ました
透析の大変さだけでなく
その先の残酷な現実
治療方法に
選択肢がないわけでは無いこと
都会の医療が最善とは限らないこと



たくさんの方達に
おすすめしたい一冊です